TESOLプログラム インタビュー

みなさん、こんにちは。国際経営学 (MBA) 2年の玉井です。

最近のモントレーは最低気温も零度近くになることもあり、一般的に温暖なカリフォルニアですが朝晩は寒さを感じるようになってきました。また今週は今学期最終週のため、図書館や食堂などでも学生がレポートや試験勉強に追われている姿を多く見かけます。そんな大学院生には少し忙しいファイナルウィークですが、今回は英語教授法 (TESOL) 学科の中村愛子さんに時間を取っていただき、プログラムについてのお話を伺ってきました。

―本日はお忙しいところありがとうございます。早速ですが、中村さんが MIIS を選ばれたポイントはなんでしょう?

一番は MIIS の多様な国際性に惹かれました。多くの学校をリサーチしたのですが、語学系の学校として有名な点や私自身スペイン語話者ということもあり、MIIS が環境的にも一番自分に合っていると感じました。小さいキャンパスで勉強できる点やモントレーの歴史や環境なども気に入っています。

中村さん(真ん中)とクラスメイト

中村さん(真ん中)とクラスメイト

―MIIS の TESOL プログラムの特徴は?

クラスのサイズが小さいことです。TESOL のクラスは多くても20人、少なくて4、5人のクラスもあります。先生との距離も近く、教授陣には著名な方も多くいらっしゃいます。Dr. Kathleen Bailey のような、英語教授法を勉強される方であれば一度は必ず名前を聞く先生から直接学ぶことができることも魅力の一つですね。

―実際に入学されて、特に役に立ったと感じるクラスはありますか?

現在履修している Applied linguistic Research と Second Language Acquisition の2つがとても役に立っています。Applied linguistic research とはアンケートや授業観察など多岐に渡るリサーチ手法を学ぶ実践的なクラスです。TESOL の世界では英語指導者は優れたリサーチャーであるべき、と言われています。どのような指導法が最適かということは生徒や環境によっても異なるため、常によりよい指導法を追い求めていくことに欠かせないからです。Research やResearch Paper のスキルを身につけて、研究結果を出版し、世界の英語指導者に調査結果を伝えていくことも語学教師にとって非常に重要な役割のひとつです。

Second Language Acquisition は第2言語習得のセオリーを学ぶクラスです。今までの著名なリサーチャーの研究を学び、今後の英語指導のベースとなる多くの英語教授の知識を身につけることができます。

TESOLクラスの授業の様子

セメスター最終日にて、スナックと飲み物を楽しみながらの授業の様子。(いつもはもう少しまじめだそうです)

―中村さんは Administration Office でも働かれていらっしゃるそうですね。MIIS への出願を検討中の方達へコメントやアドバイスをお願いします。

少し具体的になりますが、MIIS の TESOL プログラムには GPA は最低でも3.0以上、TOEFL も100点以上(各セクション25点以上)なければなりません。入学後に授業についていくために必要なためです。Personal Statement ではなぜ MIIS の TESOL で学ぶに値するかをポイントに書くといいと思います。TESOL の場合は今までの経験とこれからプログラムで学ぶことが、将来やりたいことにどうリンクしているかを具体的に述べると説得力のあるものになります。

入学後も、修士をとるためにではなく、自分自身のために勉強していく意識を持つといいと思います。MIIS の TESOL は莫大な課題の量で有名で、精神的に厳しい場面も多くありますが、英語指導者として社会に出た際にどう在りたいのかを考え、貪欲に授業の枠を超えた勉学に打ち込めると良いと思います。

―本日はありがとうございました。

こちらこそありがとうございます。皆さんの参考になれば幸いです。

Fall Forum

皆さん、こんにちは。日本語通訳翻訳(T&I)プログラム1年生の神野裕史です。

サンクスギビング休暇が明けた12月第1週は秋学期の期末試験。1年生は初めての期末試験で戦々恐々としています。クラスメイト全体の前で演台に立ち、実技を行う試験もありますので、緊張して本番で失敗しないよう、メンタル面も含めた体調管理も必須です。

Fall Forumの様子

さて、今回は先日、開催されたFall Forumについてご紹介したいと思います。MIISの通訳翻訳プログラムは英語と英語以外(仏・独・露・西・中・韓・日)がペアになっているのですが、全ての言語ペアの学生が一緒になって、本番さながらに通訳を行う経験を積むために行う大きなイベントです。学校で一番大きいホールを使い、パネリストを招いて、逐次通訳の演習を行いました。

午後をまるまる使って3つのセッション(文化と地球社会における食物、食品・健康・政治、食品と透明性)が行われたのですが、日本語プログラムからは2年生の男性陣3人が参加しました。そのうちの1人、コーリー・ブランドフォード(Cory Blandford)さんに感想を伺ってみましょう。

― 本日はお時間、ありがとうございます。早速ですが、Fall Forumはいかがでしたか?

大勢の聴衆の前での通訳演習ができ、貴重な機会となりました。また、他の言語ペアの学生が行っている通訳パフォーマンスも間近に見ることができ、そこからも将来、通訳者として活躍するために必要なことの多くを学べたと思います。特に聴衆の注意を惹きつけるデリバリーには唸らされました。

― コーリーさんのパフォーマンスも流れるようで、感動的でした。何か秘訣があったのでしょうか?

演台で通訳を行うコーリーさん

この秋学期の間、プラクティカムと呼ばれる会議通訳演習の授業を履修していたのが良かったのだと思います。Fall Forumの直前には2回に分けて大勢の観客の前でいかに落ち着いて話をするか、どうストレスをマネジメントするかについて学びました。プラクティカム直前のこういった授業やプラクティカムの他の演習で学んだテクニックが非常に効果的でした。また、直前には同じ日本語学科の学生と語彙リストを作り、勉強をしましたが、これも当日のパフォーマンスに役立ったと思います。

― そうでしたか。千里の道も一歩からと言いますが、日々の鍛錬がやはり重要なのですね。ところで、コーリーさん、Fall Forumの当日はアイドルのような1日を送られたと噂に聞いたのですが、何があったのでしょうか?

ビデオ撮影のことですね。MIISの学習環境を紹介するプロモーションの一環で、Fall Forumの当日は1日、密着取材を受けました。撮影されているというのは、やはり若干プレッシャーでしたが、同時に楽しくもありました。MIISにハリウッドスタイルの撮影スタジオがあるなんてそれまで知りもしませんでした。映像を自分の目でも確認できるのを心待ちにしています。

Fall Forum実施委員会の面々

Fall Forum実施委員会の面々

― なるほど、そうだったのですね。映像がホームページに掲載された日にはこのblogからもリンクを貼りたいと思います。本日はテスト前のお忙しいタイミングにもかかわらず、どうもありがとうございました。

いえ、こちらこそ。是非、参考になれば幸いです。

Alumnus Interview: Lynn

皆さん、こんにちは。日本語通訳翻訳(T&I)プログラム1年生の神野裕史です。

1学期ももうすぐ終わりに近づいており、期末試験に向けて、通訳翻訳学科の学生はてんやわんやの大変な時期を迎えています。テスト勉強に加えて、イベントも盛りだくさん。2年生はFall Forumと呼ばれる実践的な通訳演習の機会があります(次回、このblogでFall Forumについて取り上げます。乞うご期待です)。1年生もサイトトランスレーションのクラスで中国語学科との合同演習をしたり、通訳翻訳プログラム全体での逐次通訳演習があったりと忙しい日々を送っています。

ChenYoshimura

勤め先にて(リンさんは右端)

さて、今回はOBの特許翻訳者としてご活躍されているリン・ラーセンさんとのインタビューをご紹介したいと思います。

― 本日はお時間、ありがとうございます。ご活躍されている卒業生のお話を聞けるのは非常にありがたいです。早速ですが、MIISで得た経験の中で、キャリア上、特に有益だと感じられていることはございますか?

まずは、高い外国語能力だけでは通訳者・翻訳者として活躍するのに不十分だと気付けた点でしょうか。通訳者になるには(特に同時通訳は)しっかりした訓練が必要です。一方で翻訳者には、原稿の隅々まで注意を払うことが求められます。これは、どれだけ注意深い人であっても、専門的な教育抜きには身につきません。

また、通訳者・翻訳者に共通して言えることですが、英語・日本語での背景知識も重要です。例えば、経済・自動車・知的財産などが日英の通訳者・翻訳者にとって重要な分野ですが、専門的に勉強した経験のない人は、母語ですら知識がないことが多いでしょう。

MIISでこれらの分野について学び、翻訳ができたことは非常に貴重な経験でした。MIISのカリキュラムにはしっかりと技術的な内容が盛り込まれており、文学などが翻訳の主な対象になっている一般の外国語のプログラムとは大きく異なります。

― ありがとうございます。翻訳者としてご就職されたとお聞きしていますが、仕事探しの上で、MIISの教育はどのように役立ちましたか?

1年生と2年生の間の夏休みに国連の専門機関である世界知的所有権機関(WIPO)でフェローシップ(≒インターンシップ)を行いましたが、その応募選考の際にはキャリアセンターを中心にMIISの力を借りました。フェローシップへの参加によって、非常にニーズのある分野である日本語→英語の特許翻訳の実務経験を積むことができました。

スイスにて

スイスにて

特許文書は技術的なプロセスや機械について法律用語で書かれており、非常に複雑な描写が多いため、専門的な訓練なしに翻訳を行うのは困難です。このインターンシップでの経験とMIISでの2年間の教育のおかげで、シリコンバレーにある法律事務所で、翻訳者として働き始めることが出来ました。

特許翻訳に限らず、もう少しマーケット全体を見てみると、競争がどんどん激しくなっています。ですので、MIISのような学校の修士号を持っていることは大きなアドバンテージです。

― 企業の方とは接点がまだあまりないのですが、修士号が評価されるというのは非常に心強いです。最後に、MIISでの印象に残っていることをお聞きしてもよろしいでしょうか?

オットセイの鳴き声に耳を傾けながら、居眠りをすることでしょうか?学校自体について話すと非常に小さなクラスで切磋琢磨したことが印象的です。2年間同じ仲間と、活発にグループで勉強するのですが、仲間の成長には驚きました。

カリフォルニア モスランディング

カリフォルニア モスランディング

そして、何を学んでいても、卒業後に役に立つと感じていたことも記憶に残っています(結構な授業料を払いますので、そう感じながら勉強できるのはありがたいものです)。学科外でも、色々な言語ペアの学生と会って、ネットワーキングができたのも非常に楽しかったです。皆、卒業後、それぞれの業界でリーダーになっていきますので、いつか頼りにする機会も出てくるのではないかと思っています。

通訳翻訳プログラム 卒業生インタビュー

皆さん、こんにちは。国際経営学 (MBA) 専攻の玉井です。

11月に入り、モントレーでも朝夕肌寒く感じるようになってきました。卒業まで残すところ半年となり、2年生同士の会話でも、卒業後のキャリアについて話す機会も増えてきたように感じます。そこで今回は、今年5月に MIIS の翻訳通訳プログラムを卒業され、社内通訳者としてご活躍されている森千代さんにお話を伺ってきました。

―今回はお忙しい中、ありがとうございます。はじめに MIIS を選ばれた理由を教えていただけますか?

10年以上前から翻訳・通訳プログラムの評判を聞いていて、いつか行ってみたいと思っていましたが、当時は英語力、経済力ともに不足していてあきらめていました。数年前から翻訳の仕事の依頼が増えて自己流でやっていましたが、もっと本格的に翻訳と通訳の技術を磨いてプロになりたいと思い受験を決めました。

―今現在はどのようなお仕事をされてらっしゃいますか?

現在は本田技術研究所 (Honda R&D) のロサンゼルス事業所で社内通訳として仕事をしています。日本、北米、中国など世界各地の Honda 事業所がテレビ会議を行うときに通訳が必要になるため、私たち通訳は一日一人平均2-3件の会議に入り、ウィスパリングで同時通訳をしています。通訳に入っていない時間は会議の下準備や、社内文書の翻訳をしています。

本田技術研究所ロサンゼルス事業所

本田技術研究所ロサンゼルス事業所

―MIIS で学んだことで現在の仕事に活かせていることは何ですか?

モントレー時代に学んだことは職場に入った初日から役に立ちました。プレッシャーのかかる状況でもそれを顔や声に出さずに、あきらめないで最後まで通訳の役割を果たすことや、準備の大切さ、用語集のまとめ方、通訳機材の使い方など、入学したときは全くの素人だったのに、素晴らしい先生方のおかげで知らず知らずのうちに通訳として仕事ができる力を身につけさせてもらっていたのだということを職場に入って改めて実感しました。

―MIIS での学生生活の中で一番思い出に残っていることは何ですか?

思い出深い場面はたくさんありますが、やっぱりクラスメートと一緒に通訳の練習や試験勉強を必死に行ったことや、試験前に死ぬほど緊張したこと、通訳実習でブースに入ってブースメートと同時通訳を行ったことなどが印象深いです。通訳は事前の情報収集と下準備が命!ということが身にしみてわかりました。

森さんと去年の卒業生

森さん(手前から2人目)とクラスメイト

―今回はありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。日本の大学と比べ、アメリカの大学院は大変です。特に MIIS の通訳翻訳プログラムは大変です。しかし、その分得られる経験や知識なども大きいと思います。アプライしようと思う方は、今のうちから、経済や歴史など勉強(復習)しておくと良いと思います。Good luck!

Student Interview: Satoko and Fellowship at WIPO

皆さん、こんにちは。日本語通訳翻訳(T&I)プログラム1年生の神野裕史です。今年度、新しくblogを担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。

MIISに入学してから2ヶ月強が経ちます。新入生も学校が始まって初の中間テストが終わり、ようやく学生生活に馴染んできたところです。そんな学生の今の関心事項のひとつが2学期終了後の夏休みに行うインターンシップです。いったいどんなインターンシップ先があるのか、どんなお仕事ができるのか、学生の間ではよく話題になっています。そこで、blogを読んでくださっている皆さんのご参考にもなればと思い、この夏、3ヶ月、世界知的所有権機関(WIPO)でインターンシップを行った2年生の金森聰子さんに、インターンシップの感想を伺いました。

― 秋休み明けのお忙しい中、ありがとうございます。スイス・ジュネーブのWIPOで夏休みに3ヶ月間インターンされていたと聞きましたが、どんなお仕事をされていらっしゃったのでしょうか?

金森さん WIPOのエントランス前で

金森さん WIPOのエントランス前で

WIPOは国連の専門機関で、知的財産の保護を世界中で促進することを目的としています。その業務のひとつに特許の国際出願制度の運営があります。WIPOでのインターン制度はフェローシップと呼ばれていますが、私はフェローの1人として日本から出願された特許を日本語から英語に翻訳する仕事を行っていました。

フェローシップを始めた当初は要約と呼ばれる特許出願の明細書や図面などの概要をまとめた資料の翻訳を行いました。そして徐々に慣れてくると、より分量の多い「特許可能性報告書」も翻訳の対象に加わりました。どちらも翻訳後、リバイザーと呼ばれる担当者の元に原稿を持参し、校正・校閲を依頼し、修正箇所の指示を仰ぎます。

WIPO外観

WIPO外観

― フェローシップでどのような学びがありましたか?

いちばんの発見は特許翻訳が楽しかったことです。書かれている内容をリサーチして、しっかり理解して、翻訳する。間違いが許されない仕事で、精密さが求められますが、知的刺激をたくさん受けることができました。フェローシップを始める前までは、特許翻訳の経験そのものはなかったものの、MIISで学んだ経験が役立ちました。MIISの授業では、言葉を置き換えるのではなく、意味を理解して別の言語で伝えることが強調されています。その重要性を感じた局面が何回かありました。また、文章の論理展開を理解するのに必要な分析思考もMIISで鍛えられたと思います。

国際機関で働けたこと、ジュネーブに滞在できたことも貴重な経験だったと思います。職場には「世のため、人のために働いている」という雰囲気がありました。また、国際機関が集い国際会議も多く開かれるジュネーブの街には何カ国語もの言語が飛び交い、非常にコスモポリタンな空気に溢れていました。例えば、WIPOでは英語に加え、フランス語も公用語として使用されているので、フランス語でも会議が開かれ、英語に通訳されています。WIPOのフェローシップは、卒業後に実際の仕事に結びつくことも多いと聞いていますので、またご縁があるのではと楽しみにしています。

ジュネーブのレマン湖

ジュネーブのレマン湖

― 今日はお忙しい中、ありがとうございました。

いえ、こちらこそ。MIISはWIPOに長年フェロー生を送り出してきた経緯もあり、WIPOの翻訳の責任者がフェローシップの説明に来たり、キャリアアドバイザーからのアドバイスが受けられたりと、フェローシップを目指す上でも恵まれた環境だと思います。皆さんの参考になれば嬉しいです。

Social Hour

 

皆さん、こんにちは。国際経営学 (MBA) 専攻2年の玉井です。今年度もこの MIIS 日本語ブログを担当させていただくことになりました。引き続きよろしくお願いします。

MIIS では8月後半から新しい年度が始まりました。(日本と違いアメリカでは秋が年度の切り替えの時期です。)新しく入学した1年生を見ると去年の自分を思い出し、懐かしく感じます。1年という時間が経つのはあっという間ですね。私自身2年目ということで、去年の今頃よりはスムーズに授業に取り組めていると感じますが、まだまだ課題に追われる毎日です。もっと時間を上手くマネジメントしていかないといけないと日々感じています。

多くの課題やプロジェクトをこなさなければならない学生生活ですが、上手く息抜きをしていくことも大切なことでしょう。MIIS 生の余暇の楽しみのひとつに学校主催のイベントがあります。ハロウィーンパーティーや秋の文化祭、BUILD と呼ばれる無料の語学クラスなどもあり、どのイベントも活気にあふれています。今回は MIIS の中の数あるイベントのひとつ Social Hour について紹介したいと思います。

pic 2MIIS では Social Hour というパーティーが、毎月第一金曜日の夕方からキャンパス内のカフェテリアブースで生徒会主催により行われています。ビールやワイン、簡単なお菓子なども主催者側が用意してくれる上に、参加料も無料なので私自身非常に楽しんでいます。夕方の薄暗い雰囲気の中DJが音楽をかけてくれるので、参加者も自然とリラックスしています。ちなみに環境対策に力を入れている MIIS らしく、各自カップは持ち寄りです。金曜の夕方なので、そのまま Social Hour の後ダウンタウンまで飲みに行く人も多くいます。

Social Hour では、普段関わることの少ない違う学部の生徒や先生とも気軽に話すことができ、非常に有効なネットワーキングの場となっています。私個人の経験としては、ここで出会った OB の方と意気投合し、サンフランシスコの方まで遊びに行ったこともありました。入学したばかりの頃はまだ知り合いも少なく、この場で初めて話すクラスメイトもいました。お酒が少し入ることにより、英語でも気軽に話しかけにいくことができます。MIIS にこれから入学を考えている方がいれば、入学前にも Social Hour やその他のイベントに参加することをおススメします。

最近の朝夕はぐっと気温も低くなり、寒さを肌で感じるようになってきました。留学生活では健康管理に気をつけながら、残りの9ヶ月を充実したものにしていきたいです。

それではまた!

Pic 1

MBA留学で感じたこと

皆さん、こんにちは。国際経営学(MBA)専攻の玉井です。

MIISでは5月18日には卒業式が予定されており、2年生はこの日を最後に卒業です。お世話になった先輩方が卒業していくのは大変寂しいですが、MIISで学んだ内容を活かし各フィールドでの活躍を期待しています。また、3ヶ月間の夏休みを終えると、8月からは新1年生が入学してきます。今回は大学院へMBA留学を検討している方などへ、私がアプリケーションや入学してから感じたことについてお話しさせていただきます。

試験勉強の様子

試験勉強の様子

日本人留学生がアメリカでMBAに申し込むためには、テストスコア(TOEFL、GMAT)、自己紹介書、履歴書、推薦状、大学時代の成績証明書等が必要とされています。詳しくはMIISホームページをご覧ください。

http://www.miis.edu/admissions/requirements/business

決して人様に自慢できるようなスコアを取ったり、模範的な学生ではないですが、私なりに苦労したことなどを皆さんに共有出来ればと思います。

入学準備をしていく中で、私が最も手を焼いたものはTOEFLとGMATで基準点以上を取ることでした。初めて受けたTOEFLでは散々なスコアを叩き出し、自分は本当に入学することが出来るのだろうかと感じました。そんな中でも日々の学習に加え、移動時にポッドキャストで聞く英語

図書館の様子

図書館の様子

ニュースや英字新聞、メールマガジンへの登録など日々の生活からなるべく英語に触れる時間を増やしていきました。大学院に入学して1年目も終わろうとしていますが、現在でも通学時のニュースなどは当時から続く習慣となっています。

GMATは大きく分けて数学的思考力と英語の言語能力を測るパートに分かれています。数学は日本のセンター試験レベルなどと比較しても容易でしたが、逆に言語パートはTOEFLと比べてもかなり難易度が高かったです。日本の標準的な教育を受けてきた方にとっては、数学で高得点を取ることが全体のスコアを上げるポイントになるでしょうか。

基準点はなんとかクリアしたものの、入学してからも授業に遅れを取らないようする毎日でした。私が苦労した点は大きく3つです。

1つ目は英語力。私の英語力ではネィティブの先生が話す英語を1コマ(110分間)連続聞いていると集中力を保つことが難しく、追いつけなくなることも少なくなかったです。授業そのものよりも、予習・復習時に本や資料をじっくり読み理解することも多いです。

2つ目は授業の進め方。日本的な先生の板書を写して講義を聞くスタイルに慣れていた私にとって、ディスカッションなど授業中積極的に発言することは難しかったです。また初めのうちは、アメリカのテスト形式、授業登録そのものや先生へメールで質問することでさえも戸惑いました。

3つ目は日米の文化の違い。初めての授業では食事をしながら講義を受ける生徒に驚かされました。ケーススタディでもアメリカ人が当然知っている企業や著名人などの知識がないため苦労しました。

授業の様子

授業の様子

現在も遅れを取らないようにする毎日ですが、クラスメイトや友人の助けによりだんだんと慣れてきました。来年の春、私が卒業する頃には今の2年生のように成長した自分でありたいです。

英語奮闘記 at MIIS

こんにちは。国際環境政策(IEP)専攻2年生の藤木です。ただいまMIIS内は学期末試験の時期で、図書館は連日満席です。

さて、私はこの18日にMIISを卒業します。思い返してみればあっという間の留学生活でした。予想はしていたものの、留学生活は24時間常に課題に追われている毎日でした。そして何よりも、英語との奮闘に尽きる日々でした。今回は、私の留学生活振り返りと称して、主に学校生活での英語奮闘記をお送りします。

留学開始当初は、学校では授業内容を聞き逃してはいけないという思いから、耳を強制的にダンボ状態にすることに必死でした。教授は皆比較的はっきりと話してくれますが、英語ネイティブのクラスメイト同士のディスカッションはスラングだらけでとても速く、5分程のディスカッションのトピック自体が理解できない、という事態にもしばしば遭遇しました。そういう時は、自分がまるで子供になった気がして悲しくなったのを覚えています。

授業内でのディスカッションは、私にとって難関の一つでした。政策関係のクラスではよく、授業の最後に数人で2〜30分程話し合い、その場で簡単な政策分析を発表する機会がありました。これが、時間がないので皆とにかく早口なのです。自分の意見を言おうにも、矢継ぎ早のディスカッションになかなか割って入れない。5回ほどチャレンジして失敗した挙げ句、メンバーの1人が見かねて助け舟を出してくれたこともありました。グループディスカッションには優しいクラスメイトの助けも借りながら徐々に慣れていきましたが、未だに苦手です。

プレゼンテーションも私には大仕事の一つでした。元々、人前で話すのは日本語でも大の苦手だからです。その為、留学生活で初めてのプレゼンテーションは英語ネイティブのクラスメイトにもチェックしてもらい、時間を計って何度も練習しました。そのプレゼンテーションで教授とたくさんのクラスメイトに褒めてもらえたことでとても自信がつき、その後はプレゼンテーションに対する恐怖感は無くなりました。

この英語奮闘生活を支えてくれたのは、必修の英語クラスです。特にライティングは、自分の想像を遥かに超える膨大な量のフィードバックを毎週教授から受け取っていました。週2回授業+宿題は確かに時間を取りますが、この授業がなければ、政策ペーパーを書くライティング力はつかなかったと思います。また、留学生活を通して行っていた、週1-2回のランゲージエクスチェンジ(ランゲージパートナーと会って1時間程英語を話す練習をしていました)も、大変助けになりました。日常会話でよく使う表現等も教えてもらえますし、何よりも会って話すのが楽しいので気分転換にもなり、英語を勉強している方にはお勧めです。

Kaori_photo

先日、英語のクラスで巻き寿司の作り方のトレーニングセッションを行いました!

これからMIISを目指す英語が苦手な方に、この記事を少しでもご参考にして頂ければ嬉しいです。

モントレーでの一年を振り返る

今回は、期末試験も始まり、もうすぐ二年生ということで、一年を振り返る回にしたいと思います。また、これから一年生がMIISに入学されるということもあり、事前にモントレーで何が出来るのか、お話しすることにします。

 

まずは勉強面。一学期目は様々なトピックに関して翻訳や通訳の練習をし、手広く浅く、翻訳とは何か、通訳とは何かを学ぶ、習うより慣れる日々でした。カバーした分野は観光、レシピ、政治、文化、経済などなど。僕は他にもTLM(翻訳ローカライゼーションマネージメント)のクラスを二つ(翻訳支援ツールとローカライゼーションマネージメントの授業)選択科目として取りました。元々はCI(会議通訳)の修士を考えていたので、これらの授業は必修ではなかったのですが、とても興味のあるトピックでしたので、履修しました。TLMの授業の良いところは、他の言語を学んでいる学生と一緒に授業を履修できることです。他の言語の通訳や翻訳のビジネス環境などを知る良い機会でもあるので、オススメです。また、将来授業で知り合った学生から仕事をいただくこともあるかもしれません。TLMの学生は翻訳マネジメントを学んでいるので、将来のクライアント候補なのです。

 

二学期目は翻訳と通訳のコースを全て履修すると、それだけで16単位に達してしまいます。僕もTLMの授業は一つも取れませんでした。また、二学期目は経済や金融関係にフォーカスした授業構成となるため、最近の出来事などの背景知識が大事になってきます。普段からニュースを読み聞きしている必要があります。池上彰さんの本や、柴田真一さんの『図解式金融英語の基礎知識』などを読んでおくと良いと思います。僕は週刊誌や本など比較的よく書けているものを写経すると表現力の向上に役立つと言われたので、数分だけでも日々ニューズウィークなどの文章を書き写すようにしています。

 

生活面の話もしたいと思います。とても苦労したのは、家探しです。僕は最終的にはルームメイトを見つけてふたり暮らしをしています。それも、3日で家は見つかるだろうと思って泊まっていたホステルから出ていかなくてはならない日にフェイスブックを通して出会ったルームメイトと住んでいます。ひとりで部屋を探すよりも気の合う友だちをまず探したほうが良いかもしれません。たとえ好条件の物件を見つけたとしても、ルームメイトと上手くいかないと生活は大変です。僕とルームメイトはお互い日本人で家のものは共通口座で買っています。まずは、先輩を見つけて部屋の空きがないかを聞くなどすると良いかもしれません。きっと親身になって助けてくれるでしょう。

 

あとは、健康管理ですね。日本食が食べたい場合は車を持っている人に頼んでサンノゼのミツワに連れて行ってもらうと良いでしょう。ミツワは日本の食品が買えるスーパーです。ジムやスポーツ施設は日本よりずっと安く、豊富なので、心配ありません。モントレーペニンシュラカレッジでは無料でジムやテニスコート等が一般に開放されています。テニスラケットも日本の半額程度で手に入ります。学校には卓球台もありますし、ズンバなども無料で出来ます。

 

これから二年生になる僕たちは新入生が入学されるのを楽しみにしていますし、内心自分たちが先輩でいいのだろうかなどと心配したりしています。一緒に切磋琢磨出来ればと思います。

一年生とラッセル先生

先輩方とも同級生ともしばらくお別れです。皆さんが実り多き夏を過ごされることを心より祈っています。

「待てといふにとまらぬものと知りながらしひてぞ惜しき春の別れは」

読人しらず

デポジション通訳

今回は先週の土曜日に行われた2年生のデポジション(証言録取)通訳の授業についてお話しします。

デポジションとは、裁判に備えて法廷外で証人が宣誓して行なう証言の録取です。このような場では通訳の正確さと厳密さが特に問われます。日本語学科では、ほぼ毎年デポジション通訳の授業が行われています。今年は両学年とも人数が少ないことから、1年生が証人や弁護士の台詞を読む機会を頂きました。2年生は通訳者とチェッカーの役割を担当しました。以前このブログでもご紹介した武田珂代子先生の東京裁判の通訳で説明されたチェッカーの重要性も改めて認識しました。

gavel2年生の期末試験およびプロフェッショナル試験を目前に控えたこの授業に参加するのは、私たち1年生にとってとても良い経験になりました。先輩方にとってはMIISでの勉強の締めのようなもので、間近で先輩方の通訳、ノートテーキング、チェック等を見ることができたのはとても勉強になりました。聞いていて問題が無かったと思う訳も、先生のコメントによるとヌケや付け足しがあるなど、気がつかなかった点が多数指摘されていました。このようなデポジションの場では、本当に一語一句正確に訳しなければいけない事の大切さを痛感しました。

先輩方が逐次も同時通訳も本当に立派にこなせているのを見ると来年の新入生に同じ姿を見せられるかが少し気になります…