Monthly Archives: December 2013

TESOLプログラム インタビュー

みなさん、こんにちは。国際経営学 (MBA) 2年の玉井です。

最近のモントレーは最低気温も零度近くになることもあり、一般的に温暖なカリフォルニアですが朝晩は寒さを感じるようになってきました。また今週は今学期最終週のため、図書館や食堂などでも学生がレポートや試験勉強に追われている姿を多く見かけます。そんな大学院生には少し忙しいファイナルウィークですが、今回は英語教授法 (TESOL) 学科の中村愛子さんに時間を取っていただき、プログラムについてのお話を伺ってきました。

―本日はお忙しいところありがとうございます。早速ですが、中村さんが MIIS を選ばれたポイントはなんでしょう?

一番は MIIS の多様な国際性に惹かれました。多くの学校をリサーチしたのですが、語学系の学校として有名な点や私自身スペイン語話者ということもあり、MIIS が環境的にも一番自分に合っていると感じました。小さいキャンパスで勉強できる点やモントレーの歴史や環境なども気に入っています。

中村さん(真ん中)とクラスメイト

中村さん(真ん中)とクラスメイト

―MIIS の TESOL プログラムの特徴は?

クラスのサイズが小さいことです。TESOL のクラスは多くても20人、少なくて4、5人のクラスもあります。先生との距離も近く、教授陣には著名な方も多くいらっしゃいます。Dr. Kathleen Bailey のような、英語教授法を勉強される方であれば一度は必ず名前を聞く先生から直接学ぶことができることも魅力の一つですね。

―実際に入学されて、特に役に立ったと感じるクラスはありますか?

現在履修している Applied linguistic Research と Second Language Acquisition の2つがとても役に立っています。Applied linguistic research とはアンケートや授業観察など多岐に渡るリサーチ手法を学ぶ実践的なクラスです。TESOL の世界では英語指導者は優れたリサーチャーであるべき、と言われています。どのような指導法が最適かということは生徒や環境によっても異なるため、常によりよい指導法を追い求めていくことに欠かせないからです。Research やResearch Paper のスキルを身につけて、研究結果を出版し、世界の英語指導者に調査結果を伝えていくことも語学教師にとって非常に重要な役割のひとつです。

Second Language Acquisition は第2言語習得のセオリーを学ぶクラスです。今までの著名なリサーチャーの研究を学び、今後の英語指導のベースとなる多くの英語教授の知識を身につけることができます。

TESOLクラスの授業の様子

セメスター最終日にて、スナックと飲み物を楽しみながらの授業の様子。(いつもはもう少しまじめだそうです)

―中村さんは Administration Office でも働かれていらっしゃるそうですね。MIIS への出願を検討中の方達へコメントやアドバイスをお願いします。

少し具体的になりますが、MIIS の TESOL プログラムには GPA は最低でも3.0以上、TOEFL も100点以上(各セクション25点以上)なければなりません。入学後に授業についていくために必要なためです。Personal Statement ではなぜ MIIS の TESOL で学ぶに値するかをポイントに書くといいと思います。TESOL の場合は今までの経験とこれからプログラムで学ぶことが、将来やりたいことにどうリンクしているかを具体的に述べると説得力のあるものになります。

入学後も、修士をとるためにではなく、自分自身のために勉強していく意識を持つといいと思います。MIIS の TESOL は莫大な課題の量で有名で、精神的に厳しい場面も多くありますが、英語指導者として社会に出た際にどう在りたいのかを考え、貪欲に授業の枠を超えた勉学に打ち込めると良いと思います。

―本日はありがとうございました。

こちらこそありがとうございます。皆さんの参考になれば幸いです。

Fall Forum

皆さん、こんにちは。日本語通訳翻訳(T&I)プログラム1年生の神野裕史です。

サンクスギビング休暇が明けた12月第1週は秋学期の期末試験。1年生は初めての期末試験で戦々恐々としています。クラスメイト全体の前で演台に立ち、実技を行う試験もありますので、緊張して本番で失敗しないよう、メンタル面も含めた体調管理も必須です。

Fall Forumの様子

さて、今回は先日、開催されたFall Forumについてご紹介したいと思います。MIISの通訳翻訳プログラムは英語と英語以外(仏・独・露・西・中・韓・日)がペアになっているのですが、全ての言語ペアの学生が一緒になって、本番さながらに通訳を行う経験を積むために行う大きなイベントです。学校で一番大きいホールを使い、パネリストを招いて、逐次通訳の演習を行いました。

午後をまるまる使って3つのセッション(文化と地球社会における食物、食品・健康・政治、食品と透明性)が行われたのですが、日本語プログラムからは2年生の男性陣3人が参加しました。そのうちの1人、コーリー・ブランドフォード(Cory Blandford)さんに感想を伺ってみましょう。

― 本日はお時間、ありがとうございます。早速ですが、Fall Forumはいかがでしたか?

大勢の聴衆の前での通訳演習ができ、貴重な機会となりました。また、他の言語ペアの学生が行っている通訳パフォーマンスも間近に見ることができ、そこからも将来、通訳者として活躍するために必要なことの多くを学べたと思います。特に聴衆の注意を惹きつけるデリバリーには唸らされました。

― コーリーさんのパフォーマンスも流れるようで、感動的でした。何か秘訣があったのでしょうか?

演台で通訳を行うコーリーさん

この秋学期の間、プラクティカムと呼ばれる会議通訳演習の授業を履修していたのが良かったのだと思います。Fall Forumの直前には2回に分けて大勢の観客の前でいかに落ち着いて話をするか、どうストレスをマネジメントするかについて学びました。プラクティカム直前のこういった授業やプラクティカムの他の演習で学んだテクニックが非常に効果的でした。また、直前には同じ日本語学科の学生と語彙リストを作り、勉強をしましたが、これも当日のパフォーマンスに役立ったと思います。

― そうでしたか。千里の道も一歩からと言いますが、日々の鍛錬がやはり重要なのですね。ところで、コーリーさん、Fall Forumの当日はアイドルのような1日を送られたと噂に聞いたのですが、何があったのでしょうか?

ビデオ撮影のことですね。MIISの学習環境を紹介するプロモーションの一環で、Fall Forumの当日は1日、密着取材を受けました。撮影されているというのは、やはり若干プレッシャーでしたが、同時に楽しくもありました。MIISにハリウッドスタイルの撮影スタジオがあるなんてそれまで知りもしませんでした。映像を自分の目でも確認できるのを心待ちにしています。

Fall Forum実施委員会の面々

Fall Forum実施委員会の面々

― なるほど、そうだったのですね。映像がホームページに掲載された日にはこのblogからもリンクを貼りたいと思います。本日はテスト前のお忙しいタイミングにもかかわらず、どうもありがとうございました。

いえ、こちらこそ。是非、参考になれば幸いです。