Category Archives: その他プログラム等

MIISでの学生団体

MIISには多くの学生団体があり、勉強の合間をぬってみんなこうした団体での活動にも励んでいます。アフロクラブ、アムネスティ・インターナショナル、国境なきアーティスト、サッカークラブ、空手クラブ、ネットワーキングクラブ、日本人会など、国際的で、多種多様な団体がそろっています(下に一覧)。

最近ではモントレー半島サッカーリーグに所属する、MIISのサッカークラブが、準決勝まで進み、熱狂的なファンと共に、充実したリーグを過ごしました。

それからMIISには何とキャンパスの一画に学生が運営してる畑があります。Our Green Thumbと名付けられ、2年前ほどから有機野菜を栽培しています。

また近くにある、Navy Postgraduate School(海軍大学院)では、ラグビークラブもあり、MIISの学生も参加できるそうです。モントレー自体が小さい街なので、こうして地域と一緒になった活動を行えるのも、小さい大学で学ぶ上での魅力かもしれません。

先日は春学期のクラブフェアーも行われ、各クラブが新入生の勧誘に励んでいました。また、学期のはじめに必ずこうしたクラブフェアーが行うので、新しく団体を始めたい人も気軽に始めることできます。

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1月のモントレー国際大学

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。もう既に2月ですね。モントレーは早くも春の陽気で、暖かい日が続いています。向こう一週間は温かい日が続くみたいですが、そのおかげで朝晩の温度差が激しくなるので、体調管理には充分に気をつけていかなければなりません。

さて、筆者は冬休みはずっと日本に戻っていました。しかし1月もモントレー国際大学ではクラスが行われていました。昔のポストにも書きましたが、筆者は二年前の一月には「環境保全リーダーシップコース」(Conservation Leadership Practicum)というコースを取りました。CLPについての詳細はここから是非昔のポストを読んでみてください。

今回は他のプログラムにも注目してみたいと思います。

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Bridging Communication Gaps (TESOL)

4月30日、TESOL/ TFL 生徒の為のKathy Bailyによる第2回目のワークショップが開催されました。

今回英語スピーキングスキルの正確さ、流暢さ、習熟度に観点を置いた、「Bridging Communication Gaps: Strategies for Speaking」というトピックの下、主にコミュニケーション戦略についての説明と、生徒が実際のクラスでどのようにそれを活用してるかという内容でした。

コミュニケーション戦略は言語学習者が言いたい事を表現できない場合、どのような戦略を使うかというものです。多くの言語学習者は言いたい事があっても、それを上手く表現するレベルに到達してない為、言い表せない事が多くあります。そんな時にこの方法が役に立ちます。

コミュニケーション戦略は主に3つのカテゴリーに分けられ、その1部を紹介したいと思います。

① 特定のトピックの回避戦略

⇒学習者が自身のレベルを把握し、会話の中で表現出来ない内容が出てくる話題を避ける。

② 目的達成戦略

⇒言いたい事を完璧に表現するのではなく、その他の方法に頼る

例)遠回し表現、新造語使用、既に流暢に使える言語(母国語など)からの直訳、教師など自分以外の人に助けを求めるなど

③ 時間稼ぎ戦略

⇒言いたい表現が思いつくまで、”well…”や”Um…”などの表現を利用して発話までの時間を確保する

コミュニケーション戦略の知識は生徒の発話を促し、学習者の言語習熟度アップの手助けとなります。

言語学習に関するwebも紹介されたので、もしよかったらチェックしてみてください。

The International Research Foundation for English Language Education (英語)

トーストマスターズ

Toastmasters

今回は私が所属しているクラブについて書いてみたいと思います。

トーストマスターズは、スピーチなど、公的な場で話す練習をする団体です。そのクラブは世界中にあり、モントレー国際大学にも一つあります。週に一度集まりがあり、スピーチ以外に、司会、論評、下準備なしの即興スピーチなど、様々な役割があり、メンバーは週ごとに交代でそれをすべてこなしていきます。

もちろん使われる言葉は英語です。トーストマスターズはスピーチをただうまく行うための練習の場ではなく、英語力向上の場でもあるため、アメリカ人以外に世界中の人が加わっています。モントレー国際大学では、アフリカ出身の人や中国人も加わっていて、日本人のメンバーもいます。

私の英語ではこんなクラブは無理だ、と思っている人。また、人前で話すのは緊張するから恥をかくだけだ、と考えている人。そんなことは絶対ありません。このクラブの目的は英語力、またコミュニケーション能力を高めることにあって、英語がうまくなくても、また、人前でどんなに緊張しても、クラブのメンバーは暖かく応援してくれます。英語でのスピーチを問題なくこなせる人のためにこのクラブがあるのではなく、これからのキャリアのため、または個人の楽しみのために、能力向上の場としてトーストマスターズは存在しています。

モントレー国際大学入学の際に、トーストマスターズを試してみてはいかがでしょうか?見学者は大歓迎です。また、モントレーへ来る前しばらく時間に余裕があるのなら、地元でも試してみてはいかがでしょうか?トーストマスターズクラブは世界中にあり、日本にも多数あります。そして、入学希望者の方。アメリカの大学へ申し込む際に、トーストマスターズのメンバーだと付け加えれば、入学担当者の目を引き付ける事もできるでしょう。

もしモントレーへお越しなら、モントレー・インスティテュート・トーストマスターズは毎週木曜日12:15に集まっています。ぜひ寄ってみて下さい!

就職フェア

2月26日、Monterey Conference Centerにて就職・インターンシップフェアがあり、現役生と卒業生の為に地域・国・インターナショナルレベルの企業が98社集まり、仕事の斡旋をしていただきました。

参加した企業の一例は以下の通りです。

  • Apple Computer, Inc.
  • City of Monterey
  • CTB/McGraw-Hill
  • Federal Bureau of Investigation (FBI)
  • Honda Kaihatsu Kogyo USA, Inc.
  • Rotary International
  • United States Department of State
  • United States Department of State, Office of Language Services

また、同日様々なワークショップも行われ、私はTESOL向けに行われた”Working as an EFL Teacher and Teaching Writing in Japan“に参加しました。これは国際基督教大学のMiguel Sosa講師とテンプル大学のChristine Pearson Casanave教授をお招きして英語が外国語として使われている環境で英語教師として働く事日本の大学で英語のwritingを教えることについての講話をしていただきました。

講師陣が英語を日本で教えるようになった経緯から、現在の仕事に就き実際どのような事を行っているのかを詳細にわたり教えていただきました。その中で、日本の高等教育機関などで英語を教える為のアドバイスをいただきました。

  1. 何か3つ出版すること(有名な機関誌に論文を掲載するなど)
  2. 自分の教授経験を反映したホームページを作る
  3. 最新のESL, EFL事情に敏感になる事
  4. 履歴書のテンプレートを2つ以上持っている事
  5. TOEFL/ TOEICについての知識を備えていること
  6. 日本語についての知識を備えている事、もしくは学習意欲を持つ事

などです。その他にも役に立つ情報を教えていただきましたが、書ききれないので、何か質問があればコメントの欄に書いていただければと思います。

ATA会議と国際連合

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秋学期も終わり、遅ればせながら、2ヶ月前に参加した ATA (American Translator’s Association, アメリカ翻訳協会) 会議について書こうと思います。
ATAは、米国を主とする翻訳・通訳者が加盟している団体です。しかし、大規模なイベントのため、世界各国からの参加者も多く、日本人も多数。ネットワーキングの機会や翻訳技術のセミナー、認定プログラムおよび翻訳業界について情報提供なども行われ、翻訳や通訳の仕事をしている会員たちをサポートしています。ATAは年に一度会議を行い、開催される場は毎年異なります。2009年は、ニューヨークのタイムズ・スクエアで開催され、50周年記念ということで華やかなイベントとなりました。

この会議には二つの目的があります。第一に、出席している翻訳会社や通訳会社に履歴書を提出し就職活動したり、MIISなど、翻訳・通訳を教えている大学の代表者に面会するため。そして第二に、今現在、翻訳・通訳の現役プロによるセミナーにおいて最新の技術や方法、経験などを学ぶためでもあります。セミナーには様々なテーマがありました。会議通訳向け準備方法、精神障害者のための通訳、翻訳で使われるテクノロジーの今後、法廷通訳のデモンストレーション、など様々でした。また、これらのセミナーは、日本語を含む様々な言語で行われました。
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最も印象に残ったのは、MIISの卒業生や関係者がいかにも多く参加していたことでした。MIIS関係者の人たちがいくつもの言語で活躍しており、参加者からセミナーで話していた専門家まで、いたるところにMIISの存在が感じられました。「やはりMIISのT&Iプログラムはすごい!」と改めて関心しました。

面白いお話がもう一つありました。MIISの教授の紹介で、国際連合の通訳者に会えたことでした。国連で同時通訳者、そしてその人たちを仕切る事務総長補佐官に会う機会もあり、貴重なお話を聞かせていただきました。残念ながら、国連では日本語は公式言語でないため、使われることが少なく、日本語T&I学生の私たちとは国連にはあまり縁がありませんでした。しかし、ともに参加した中国語やロシア語を話す学生にとって、その言葉は公式言語であるため、彼らにとってMIIS卒業後、国連の仕事に就けることが現実性を帯びていました。
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説明によると、国連で働くには最低3ヶ国語を話さなければならない、そして少なくともそのうち2つは国連の公式言語でなければならない、ということでした。さらに、通訳者として働く場合、使用する言語には組み合わせがあります。一つ例を挙げれば、ロシア語が母語の場合、必ずフランス語も話せなければならない。なぜなら、国連の通訳者は、一人で幾つもの言語を使用するのではなく、リレー通訳を行います。つまり、次々と倒れていくドミノのように、ロシア語、フランス語、スペイン語、英語など、一つの言葉から次の言葉へ順番に通訳されるということを聞きました。

特に印象に残るコメントがありました。MIISの学生が国連のベテランの通訳者の一人に「今でも緊張しますか」と聞いたところ、彼は、「私が緊張しなくなった日は通訳をやめる日だ」と答えました。やはり、どんな人でも緊張し、さらに言えば、緊張感なしにレベルの高い仕事はできない、ということです。通訳を目指す皆さん、自分が緊張するからといって、めげないでください。国連のベテラン通訳者も十分緊張しています。

ニューヨークへの旅では、ATAの参加、国連のツアー、そしてニューヨークにいる友達にも会え、目いっぱい楽しむことができました。来年のATA会議はデンバーで開催される予定です。私はまだ一年生だったため、今年は翻訳・通訳の世界を理解するために参加しましたが、来任は就職活動の目的もできるため、私にとって意義深いイベントになると思います。

アルバイト

今回はこの大学院でできる学内アルバイトについて紹介したいと思います。

留学生は”Institute Work-study”というプログラムを利用して学内で働く事が出来ます。求人情報はモントレー国際大学院が運営している Zocaloというシステムを利用して探します。私の場合はTESOLに所属しているので、そのプログラムの生徒を対象にしたお仕事を斡旋していただきました。

現在、私は2つアルバイトをしていますが、その中の一つはTOEFL iBTの試験監督です。この大学院のコンピューター教室がTOEFLの試験会場として利用されているため、その試験監督として私のプログラムの生徒が採用されます。

大学院でのアルバイトは専攻しているプログラムとの関連性が高く、アルバイト=現金収入、だけではなくそれ以上に様々な経験ができます。

例えば、TOEFLの試験官の仕事は、TOEFLプログラムで開講されているComupter Assisted Assessmentのクラスで学ぶ内容(コンピューターやテクノロジーがどのように評価(学業評価など)に応用されていくのか)と深く関わり合っていきます。また、Introduction to Observationのクラスで学ぶ内容(言語活動が行われている場所での生徒の活動をいかに観察するか)ともつながっています。

他にも、外国からモントレー国際大学院に英語を学びにくる生徒の授業の英語講師、アクティビティースタッフ等の仕事もあり、教授経験がない生徒にとっては経験をつむいい機会となります。

アルバイトは短期のものから長期のものまで多様なものが提供されていますので、勉強しながらその学んだ内容を実践で応用していく大変貴重な経験になると思います。

ワークショップ: Grant Proposal Writing

今回はモントレー国際大学でオファーされてるワークショップのひとつ、Grant Proposal Writing (プロポーザルライティング) について詳しく書いていこうと思います。

Grant Proposal Writing (プロポーザルライティング) ですが、日本語で簡単に言うと、「助成金獲得術」とでもなりましょうか。
これはモントレー国際大学で教えられてる数多くのワークショップのひとつです。
ワークショップは週末を使って行われることが多く、管理人が今取ってるのも金曜日の夜6時~9時、土曜日朝9時~夕方4時、日曜日は朝9時~午後2時までと、かなり強烈な日程となっています。
通常週末を使って次の週の宿題を大体やってしまうのですが、このワークショップのせいで今週末は一切ほかの宿題手をつけておりません。
現在アメリカは土曜日の夕方なのですが、通常の宿題のみならずこのワークショップの宿題も重なるため、かなり大変です。そこまでしてこのワークショップを受ける価値はあるのか?

答えは、管理人は取る価値あると思います。
なぜかというと、この助成金を獲得する術ですが、社会の中で公私共に役立つからです。
日本では財団法人・助成財団センターなどがありますが、一般の財団から研究助成金を得られるというのはそこまで盛んには行われていないイメージがあります。
フルブライト本庄奨学金など(これらは将来的にブログエントリーで紹介したいと思っていますが)でも留学する研究員のサポートなどが行われていますが、自分の勉強不足も手伝ってか、そこまで日本で研究助成金のお知らせ、というのは聞いたことがありません。
ところがどっこい、アメリカでは多くの財団が研究や奨学金のみならず、広い分野での助成金を出しています。

おそらく財団の数自体が圧倒的に多いというのもあると思います。
このリストによると、お金持ちの財団上位25団体のうち、実に17団体がアメリカの財団です。ゲイツ財団(マイクロソフト)やフォード財団(自動車会社のフォード)、パッカード財団(パソコンのHP)など、アメリカの大企業はこういった財団を通しての慈善活動にも力を入れています。
日本の財団はひとつもリストには入ってませんでした。
ただ勉強不足ではありますものの、日本でもトヨタやホンダ、三菱などの大企業がが財団をやっているみたいです。奨学金等の支援が多い模様。。面白いなと思ったのは、スラムダンクの作者である井上雄彦氏が立ち上げたスラムダンク奨学金です。アメリカでバスケを学べるみたいですね。

話がだいぶそれましたが、要はこういうプロポーザルを書けば助成金がもらえる、という知識があれば、例えば将来非営利団体やNGOなどで働くようになり、プロジェクトを立ち上げる際の準備金を獲得する際に非常に役に立ちますし、自分の研究を進めるために、例えばアフリカでリサーチを行いたいがお金がない、といったときに助成金でそれを獲得できるわけです。
もちろん、出されるプロポーザルの9割は通らないと言われるように、かなりの狭き門ではありますが、通るプロポーザルを書くためのコツを知ることは必ず自分の役に立つと思います。

このワークショップでは管理人は先日の記事で紹介したCLPの規模を大きくするプロポーザルを書いています。パッカード財団から5000万円を獲得して、CLPを海外で行おう、という壮大な計画です。実際環境保護プロジェクトのデザインに関してはどこにいてもできるわけですが、それを環境保護の場で実施する際の知識や技術は、現場で実際に体験しないとなかなか得られるものではないので、このプロポーザルはCLPのそのセクションを強調したものとなっています。
CLP担当教授とも話した結果、書き上げたら実際にこれをパッカード財団に出してみよう、という話になっています。
もしこれで5000万円獲得できたからかなりすごいですが、期待せずに提出しようと思います。

環境団体とWEB2.0

先日の記事でCLPのプログラムを様子をお伝えしましたが、先週の金曜日をもってそのクラスも無事に終わりました。あとは10ページのReflection Paperを書けばめでたくこのクラスもパスできるのではないかと思います。
そのCLPで、最後のクラスに話をしてくれたゲストがNik Strong-Cvetichという名前のモントレー国際大学院の卒業生で、現在Coastal Watershed Councilという環境団体で働いてる方なのですが、彼が非常に興味深い話をしてくれたので、この場を借りて紹介したいと思います。

もともとCLPというのはNikの修士論文をもとに作られたクラスで、その論文は、世界各国で環境保護プロジェクトを進めているエキスパートに、環境保護プロジェクトを進める上で一番必要なスキルは何か、というアンケートを行うことから始まりました。そのデータをまとめた集大成が彼の論文だったわけですが、彼はそこからもう一歩踏み込み、現在もモントレー国際大学院で教授を勤めるJeff Langholz教授とともにそれらのスキルを教えるConservation Leadership Practicum (CLP)というクラスを立ち上げたのです。ちなみにLangholz教授が現在もこのクラスを教えています。

そのように環境保護プロジェクトに必要なスキルを知り尽くしたようなNikですが、今回話をしてくれた際に、学生の一人が、「これから環境保護団体で働いていく上で大事になっていくスキルは何ですか?」という質問をしたのです。

 

Nikの答えは、これからはいかにソーシャルネットワーキングやブログ、動画などを通して自分たちのメッセージを発信していけるかが大事になっていく、といった内容でした。オバマ大統領の選挙活動でも見られたように、インターネットを駆使したPRがこれからの時代ますます大事になっていくのでしょう。オバマ大統領はヒラリー氏やマケイン氏とは違った支持層からの献金を大切にしました。金を持っている会社や資産家ではなく、普通の主婦やサラリーマン、さらには今まで選挙に興味を示さなかった若者層からも献金を受けました。これはまさにネットを利用したPR活動の賜物でしょう。

同じように、いかに自分の団体が崇高な目的や使命を持っていたとしても、それを伝えられなかったら宝の持ち腐れなわけです。Nikの洞察はまさにこれを示しているのではないかと感じました。これからは環境団体のみならず、あらゆる組織においてインターネットを通したPRというのは避けられない仕事になってくると思います。自分のやりたいことへの情熱は持っている。もう一足踏み込んで、それを正しく世界に発信していけるスキルを持っていれば、例えば就職活動をする上でも周りに大きな差がつけられるのではないでしょうか。

モントレー国際大学院でも今年から英語のみならず日本語、中国語、ドイツ語、ロシア語など複数の言語でWEB2.0マーケティングを行っています。このブログやMixi、またYoutubeで見つけられるモントレー国際大学院の動画はすべてその一環です。Facebook(アメリカ版Mixi)やiTunes Uなどで同じようなPR活動をしている大学は多いですが、現在多重言語でこういった試みを行っているのはモントレー国際大学院だけだと思います。在学中にこの仕事を通してこうしたコミュニケーションスキルを磨けるのはとても有難いことだと思っています。

1月のモントレー国際大学院

モントレー国際大学院ではセメスター制を導入しており、秋学期が9月から12月、冬休みを挟み2月から5月までが春学期となっています。

随分長い冬休みだな、と思われた方も多いと思いますが、1月はWinter TermもしくはJ-Termと呼ばれ、もちろんクラスもオファーされています。

一例を挙げると、
DPMI (Development Project Management Institute)
CLP (Conservation Leadership Practicum)
WILP (Winter Intensive Language Program)

上記のクラスはすでに学校がプランしてオファーしてるクラスですが、それ以上にJ-Termが素晴らしいのは、同じ興味を持った学生たちが集まりクラスをデザインできる点です。例えば、南米の環境保護に興味のある学生が集まり、じゃあエクアドルのアマゾン地域で2週間環境保護について学ぶ、というクラスをデザインできるわけです。今年実際にデザインされたクラスは、エルサルバドル、パレスチナ、ベトナム、チリ、カンボジア、ワシントンDCやベリーズ(カリブ海の国)などの行き、資源管理、環境教育、開発プロジェクトなどについて現場で学び、経験を積むといったものです。

これらのクラスはPracticumと呼ばれ、単なるClassやProgramよりも実践的な内容になります。

それらについては後日述べるとして、今回はCLPについて簡単な説明をしたいと思います。管理人はInternational Environmental Policy Studyというプログラムにいるため、今年はこのプログラムをとっております。

上にも書きましたが、Conservation Leadership Practicumということで、直訳すれば環境保全リーダーシップ実習科目とでもなりましょうか。簡単に言えば、環境保護プロジェクトのマネジメントスキルを学んでいます。25人ぐらいの学生がとってます。

これは2週間(実質10日)の集中講座なので、朝9時から夕方5時までクラスにいます。結構ハードです。
今2週目なのですが、先週何をしたかを要約すると、Miradiというソフトウェアを使い環境保護プロジェクトのデザインの仕方を学びました。まず保護すべき地域を選びます。皆それぞれ興味のある地域が違うので、大体同じ地域に興味がある人でグループになります。

その後、簡単にリサーチを行い、何が危険に晒されてるのか、を調べます。つまり何を保護すべきなのか、ということになります。これをターゲットと呼びます。英語でもTargetです。ターゲットは大体6~8個選びます。それはその地域全体の生態系(Ecosystem)であったり、絶滅の危機に晒されてる動植物、昆虫、などだったりします。これらのターゲットがこの地域の生物多様性(Biodiversity)をしっかりカバーできなければなりません。

次に何がこれらのターゲットを危険に晒してるのかを調べます。これを脅威と呼ぶことにしましょう。英語ではThreatです。脅威の例は、森林伐採がジャガーの生息地を減らしていっている、工場からの汚水が川の生態系を壊している、など。次に何がこれらの脅威の原因となっているか、をリサーチします。Contributing Factorsです。
工場ができたのがこの地域での人口が急激に増えたせいだ、森林伐採は地域の人が日常的なエネルギーとして使っているから+伐採した木を売ることで生計を立てているから、などになります。

こうして逆算していった上で、何をすればいいのか、ストラテジー(Strategies)を考えます。

そして2週目となった今週は、月曜と火曜はNGOやNPOでの会計や財政についてのレクチャーでした。どこからお金を得るのか、ドナーを開拓するにはどうすればいいか、など。世界銀行で働いている人や、パッカード財団からJulie Packard氏が来てレクチャーしてくれたりと、様々な分野のリーダーがレクチャーをしてくれます。また実習科目ということなので、実際に地域の自然保護公園などにいって管理されてる人の話を聞いたりもします。今日も大学の近くにある保護地域に行ってきました。

上記のようにかなり盛りだくさんの内容なのですが、2週間で1400ドルとかなり高いプログラムです。実際現在博士課程にいる方や、地元モントレーの水族館で働いてる人がこのプログラムに参加しています。

ただ、モントレー国際大学院の学生は無料でこのコースがとれるようになってます。