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インターンシップ (TESOL #2)

先日、インターンシップの2つ目が終了したので報告させていただきます。

今回の仕事はモントレー国際大学にあるCustom Language Serviceによって運営された、アメリカ空軍の為の4週間集中言語プログラム (LEAP: Language Enabled Airman Program)のTAをするというものでした。

空軍から派遣された9人の生徒は1日4時間の授業と1日20分の1対1の個人指導をTAとします。生徒の日本語習熟度には大きな差があるため、個人指導では生徒に見合った学習援助をするのが主な目的でした。

仕事内容の例としては、生徒が宿題で書いてきたジャーナルの文法チェック、会話練習、NHKラジオの聞き取り練習、新聞記事の内容理解、プレゼンテーション準備などです。

現在、モントレー国際大学の夏期語学研修に来ている日本人大学生と課外活動を通して会話をしたり、会話の場を設けたりするなどで、4週間後の彼らは驚く程日本語が上達していました。

モントレー国際大学ではTESOL(英語科教授法)の修士号を取得しながら、外国語教授法のコースも受講する事も可能です。詳しくはこちらを参照してください。

翻訳・通訳・言語教育プログラム紹介

今回から、各プログラムついて触れていきたいと思います。

翻訳・通訳・言語教育プログラムについて

翻訳・通訳、ローカリゼーション管理、また言語教育の分野では世界的に有名なプログラムです。モントレー国際大学の卒業生は世界各地で仕事をしており、一例をあげると、国連・安全保障理事会での討論やパシフィックリム通商会議や夏季オリンピックの競技といった場での通訳、多言語にわたる国際協定や各種取扱説明書、ウェブサイト、書籍、学術論文などの翻訳など、様々な分野で、卒業生の活躍が光ります。

言語教育に関しても、アメリカ国内でもトップレベルのプログラムです。創造的かつ応用的なカリキュラム、最新の設備、そして実地経験に基づくトレーニングを通して、一流の言語教育者を育成します。

 Photo by Lucyna Jodlowska (http://www.lucynajodlowska.com/)

前のポストでも書きましたが、翻訳・通訳・言語教育プログラムでは以下の修士号が修得できます

  • 翻訳学修士号(MAT)
  • 翻訳・通訳学修士号(MATI)
  • 翻訳・ローカリゼーション管理学修士号(MATLM)
  • 会議通訳学修士号(MACI)
  • 英語教授法修士号(MATESOL)
  • 外国語教授法修士号(MATFL)

モントレー国際大学では、毎年ジョブフェアや、様々な国際機関、政府組織、民間企業などへ就職するためのキャリアフェアを行っており、こうした充実したキャリアサポートに支えられ、翻訳者・通訳者ともに、国際機関、各国政府、非営利組織、民間企業や他国制企業への就職や、フリーランスで働くなど、様々なオプションの中から進路を選べるようになってます。

また、モントレー国際大学は、卓越した言語教育プログラムそして、英語やその他の語学教育における専門技術を備えた優秀な人材を世界各国に排出していることで知られています。このような環境で、言語教育プログラムでは、理論に戻づいた基礎知識と専門技術を組み合わせたカリキュラムを通して、熱意と向上心のある言語教育者を育成します。

在学中に培った専門知識と技術は、卒業後の仕事に存分に生かされます。充実したキャリアサポートのもと、卒業生は公立・私立学校や、政府の教育機関にとどまらず、カリキュラムの構成・発展や、語学プログラムの評価方法の修正、そして教師の育成といった分野での活躍しています。

卒業生の主な就職先を挙げると、

  • 国防総省語学研修所(カリフォルニア)
  • 国連
  • 防衛省(日本)
  • トヨタ
  • 富士通マイクロエレクトロニクス
  • 本田開発興業
  • 関西学院大学
  • 名古屋大学
  • 神田外語大学
  • UCLA
  • 慶應義塾高等学校
  • Goldman Sachs Japan
  • 慶應義塾高等学校

Photo by Lucyna Jodlowska (http://www.lucynajodlowska.com/)

第2言語教育での写真利用 – Speaking Activity

Picture-based activities for teaching speaking to L2 learners

第2言語教育での写真利用 – Speaking Activity

4月16日、TESOL/ TFLの生徒を対象にしたワークショップが開催されました。これは、Kathi Bailey教授 とColleen Maloney-Berman教授によるもので、現段階で私たちのプログラムには会話を教えるためのカリキュラムが組まれていないため、Bailey教授が生徒の要望に応え、実現したものです。

2時間という限られた時間で「写真をいかに利用し、生徒の発話を促すか」とうテーマを具体的な活動例を交えながら進めて行きました。

まず始めに生徒が写真のクラスへの応用方法について話し合い、写真を活用しない言語教育の短所についても述べました。要約すると・・・

写真(イメージ)を利用する事の長所:

  • 生徒の識字率が低くても発話を促す事ができる
  • 抽象概念(感情など)を提示しやすい
  • 教材として持ち運びしやすい
  • 1つの写真で多様な使用方法ができる
  • 英語に限らず、他言語の授業に使用できる

写真(イメージ)を利用しない事の短所:

  • 理解に時間がかかる
  • パワーポイントなどを使用した際、文章理解に時間がかかり、先生の説明に集中しにくい
  • 目に訴えかける物が無く、単調な授業になりやすい⇒生徒が飽きてしまう

ワークショップで紹介された授業への応用方法の一部を紹介します。

例1)Picture Description Task

動きのある写真(人がサーフィンをしていたり、運動をしていたりする写真)を使用し、生徒に写真の中の人が何をしているのかを聞く。教師は事前に生徒の発話をコントロールする為に枠組みを提供する。(文法で固定しても、会話の流れで固定する事も出来る。)

Right before taking this picture, I __________.

Right after taking this picture, I ____________.

This is my favorite one because ____________.

例2)Story telling

様々なカテゴリーから1枚ずつ写真を選び、物語の順に写真を並べ、出来上がった物語をクラスで発表する。

写真カテゴリー:女性、男性、自然風景、建物、乗り物 等。

以上のスピーキング・アクティビティーは授業の目的によってライティング・アクティビティーへも応用できるのが利点です。

4月30日には第2回目のスピーキング・ワークショップ( Techniques for teaching speaking fluency and pronunciation to L2 learners)が企画されているので、終わり次第ブログに反映したいと思います。