Fall Forum 2018を振り返る(1)

こんにちは。

日本語プログラム通訳翻訳専攻(T&I)2年生の福谷昌子です。

今回は、11月16日(金)に開催されたFall Forumについて、2回に分けてお伝えします。私自身、今年のFall Forum企画委員7人のうちの1人として企画・運営に携わったので、企画過程や当日の様子などをじっくりお話していきたいと思います!

Fall Forumとは

毎年通訳プラクティカムを履修している通訳科(会議通訳専攻または通訳・翻訳専攻)の2年生が企画・運営する模擬パネルディスカッションです。

1パネルにつき司会(モデレーター)1人とスピーカー3〜4人で構成され、全員に1人ずつ通訳者がつき、逐次通訳を介して多言語でのディスカッションを行います。

今年は、日本語、中国語、韓国語、ロシア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語の計7ヶ国語でディスカッションが行われました。テーマは「Genderation(ジェンダレーション)」。今の世代のリアルなジェンダーに関するトピックを取り上げた8つのパネルディスカッションが行われました。

各パネルでのトピック:

  • 女性戦闘員(Women in combat)
  • 男女別教育(Single-sex schools/courses)
  • ジェンダーから見る言語学(Gender-related linguistics)
  • LGBTQの人々の権利 (LGBTQ+ Rights)
  • ジェンダーステレオタイプ(Gender stereotypes)
  • ジェンダーアイデンティティと家庭教育(Gender identity & upbringing)
  • 職場での差別(Workplace discrimination)
  • ジェンダーと政治:アファーマティブ・アクション(Gender and politics: affirmative action)

 

テーマについて

企画委員会のメンバーは全員、去年もスピーカーとしてFall Forumに参加した経験がありました。通訳者はプラクティカムを受講している2年生が中心ですが、スピーカーや司会は完全ボランティア制です。該当トピックについて話をしてもらうのにはある程度各自でリサーチしてもらうことや、各国、各文化でのそのトピックに関する情報共有をする場でもあるオープニング・ステートメントの準備もお願いすることになります。スピーカーや司会は、基本的には次の年に企画側となる通訳専攻の1年生を中心にお願いすることが多いです。

 

委員会では、去年スピーカーとして感じたことなども踏まえながら、スピーカーの方々が活発に議論できるよう、他に授業などもある中でディスカッションへの準備をしやすく、また興味も持ちやすいトピックにしようという主旨のもと議論が進められました。

また、パネルが複数あるため、狭すぎない分野にすることでパネル間での多様性も持てるようにしたいなどの意見もあがり、結果として「今の時代のジェンダーについて話そう」という形でまとまりました。

 

TILMを超えた参加の輪

例年、Fall Forumは通訳プラクティカムのイベントということもあり参加者はGSTILE(Graduate School of Translation, Interpretation, and Language Education)の学生が主でした。しかし、今年はジェンダーがテーマということで、構内の掲示板やスクリーンでFall Forumの宣伝を見たLGBTQコミュニティをはじめとするGSTILE内外の学生や教職員から例年よりも強い関心が寄せられました。今年発足した学内LGBTQコミュニティクラブQueers & Allies at MIISからも、ロシア語スピーカーとして1名が参加し、他のメンバーも積極的にオーディエンスとしてLGBTQ当事者としての声を共有しました。

 

 

シェファードさんによる基調講演

オープニングセッションでは、GSIPM(Graduate School of International Policy and Management)で紛争解決学を教えているプシュパ・アイヤー准教授と、同じくGSIPMで国際教育管理学および行政学を学ぶ2年生のケイトリン・シェファードさんに基調講演をしていただきました。

 

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読んでいただきありがとうございました。

次回は当日の様子をお伝えします!