翻訳・通訳プログラムの魅力

Filed under: MIISについて,翻訳・通訳・ローカリゼーション管理 — Nami Hijikata at 9:11 pm on Tuesday, September 27, 2011

モントレー国際大学院(Monterey Institute of International Studies, MIIS)の翻訳・通訳プログラムは、世界有数の翻訳・通訳者育成機関として知られ、“MIISマフィア”と呼ばれる数多くの卒業生が世界各国の第一線で活躍しています。

翻訳・通訳プログラムでは、翻訳・通訳(T&I)、会議通訳(CI)、翻訳(T)、翻訳・ローカリゼーション管理(TLM)の4種類の修士号を取得することができます。英語と組み合わせる言語は、日本語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語の中から1~2言語を選択します。

筆者は日本でフリーランス翻訳者として3年ほどの実務経験があったので、Advanced Entry(AE)という制度を使い、2年生に編入しました。あまり長く実務を離れることには不安があったので、AE制度を使うと1年で修士号を取得できることは、MIISを選択するうえで大きな決め手になりました。

1985年に開設された日本語コースは、現在1学年10人強の小所帯です。伸張著しい中国語コース(1学年60人ほど)に押され気味の感もありますが、実習が少人数で行われ、学生同士の仲も良く、勉強しやすい環境です。

日本語を母国語とする学生と、英語を母国語とする学生が一緒に勉強する、というのもMIISの特色です。今年の日本語コースの2年生13人のうち、7人は日本人、5人は米国人、そして1人は英日仏3カ国語を自在に操るフランス人です。1年生は多少米国人が多めですが、どの学年も英語ネイティブと日本語ネイティブのバランスがとれています。

翻訳者として働いていると、どうしても意味のつかめない表現に出くわすことが少なくありません。ネイティブスピーカーに確認しようにも、翻訳者に求められる緻密さをもって、微妙なニュアンスの違いまで説明してくれる相手はなかなかいないものです。

優れた翻訳・通訳者になる、という同じ志を持ち、在学中はもちろん卒業後もサポートしあえる仲間とめぐりあえること――それはMIISで翻訳・通訳を学ぶことの大きな魅力の1つといえるでしょう。

(文責:土方奈美)



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