Localization(ローカリゼーション)とは一体なに?

Filed under: 翻訳・通訳・ローカリゼーション管理 — Yee Lam Cook at 9:41 pm on Tuesday, November 15, 2011

こんにちは。私は翻訳・ローカリゼーション管理専攻一年のイーラムです。
香港出身で、アメリカ生活はちょうど8年目を迎えました。日本語学習歴は約12年です。、時々、自分が英語・日本語の翻訳・ローカリゼーションプログラムにいることを考えると、不思議に感じています。。。

さてさて、翻訳と通訳はよく耳にしますが、「ローカリゼーション」とは何でしょう?

MIISに受かった後、よくあったパターンはこんな感じでした。

イーラム:「やった!念願の大学院に受かった!」
家族/友人/上司/取引先:「おめでとう!で、イーラムは何を勉強するの?」
「翻訳とローカリゼーション管理」
「。。。。え?何それ?」

全然知られていなくてとても寂しいです。。。

ローカリゼーションとは、単純な「翻訳」ではなく、対象となる市場の言葉と文化を考えながら「地域化」することです。例えば、自転車(bicycle)を中国語に翻訳すると言っても、地域によって少し違う言葉が使われています。
例えば…
中国:自行車
香港:単車(漢字は少し違いますが)
香港の人は「自行車」でも分かりますが、違和感を感じます。「自分の言葉ではない」と感じ、その翻訳された言葉にあまり共感できません。意味が通じても、「共感」がないと、いくら「自行車」をプロモーションし、売ろうとしても、成功は難しいかと思います。世界中に、このようなケースは実は多くあります。例えば、スペイン、メキシコ、アルゼンチンで使うスペイン語、それぞれ少し違います。

「ローカリゼーション」は「言葉の適切さ」だけではなく、色々な配慮も必要です。例えば、ウェブサイトなら文字の配列、長さ、読みやすさ、単位の変換(日本円から米ドルなど)、デザイン、文字の色なども考えなければいけません。もちろん、まず根本的翻訳される言語のマーケットに合う商品を作らなければならないケースも多いでしょう。日経ビジネスで結構興味深い記事がいくつありましたので、ご紹介します。

1.「マルちゃんする」とメキシコで独自解釈されたカップ麺
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101013/216622/

2.世界各地で何が売れるか、“目的地”を示す「地図」が必要だ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101013/216615/

MIISでは、翻訳とウェブサイトやソフトウェア等のローカリゼーションがメインですが、ビジネスクラスのコース(会計、マーケティングなど)も必修です。さらに、3年で翻訳・ローカリゼーション管理修士号とMBAを取得することも可能です。2年しか時間がない場合、MBAの代りにBusiness Foundation Certificateを取るのもいいアイデアかもしれません。

さて、期末試験はもうすぐです。無事に乗り越えるように、日々翻訳と論文を頑張っています。。。ではでは!



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