カリフォルニア州での運転免許証取得

Filed under: Life in Monterey — Chikako Tanada at 10:56 am on Sunday, March 18, 2012

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、モントレーは小さな町で、 車がなくても普段の生活に困ることはほとんどありません。 学生の多くはキャンパスから1キロ圏内に住んでいます。私も学校から徒歩1分のアパートに住んでいるので、普段の生活は歩きが中心です。しかし正直なところ、車の運転ができる私にとっては「こんな時に車があったら…」とか、スーパーで料理用にワインを買おうとした時に、パスポートを持っていないことに気づいて買えなかったりと、不便な思いをすることもあります。(余談ですが、こちらでお酒を買う時、レストランで飲む時、大抵の場合アジア人は若く見られるので、運転免許証などのIDの提示が求められます。)貴重なパスポートを毎日持ち歩く訳にも行かず、車が必要になった時にレンタカーでも運転できるようにということで、カリフォルニア州の運転免許を取得することにしました。

私が運転免許を取ろうと思った時、私の周りの留学生でカリフォルニア州の免許を取った人はほとんどいませんでした。インターネットで情報収集すれば、駐在員の多いロサンゼルスやサンフランシスコにいる日本人がブログ等で免許の取得方法について書いています。しかし、こちらでは地域によって取得方法や必要書類など若干異なることもあります。日本では大抵の事がスムーズに進むので、日本人留学生が運転免許を取るにあたり、不安に思うことや混乱することがあるかも知れません。今回は私がモントレーで運転免許を取得したときの経験についてシェアしたいと思います。

運転免許を取ろうと思ってから最初にしたことは、運転免許センター(The Department of Motor Vehicles/DMV)を探すことです。モントレーから最寄りのDMVはSeasideにあります。SeasideのDMVまではバスで10分、更にバス停から徒歩10分程のところにあります。私は事前にホームページで申請書類等について確認し、DMVに行く当日に、オンラインで筆記試験の過去問を探して二時間ほど勉強しました。運転経験のある人であれば、それほど難しい試験ではありません。また、日本語でも受験できるので心配ありません。

DMVによっては新規の運転免許証申請の際に予約してから行く必要があるオフィスもあるようですが、私は予約しませんでした。というより、オンラインの予約システムで新規申請者のための予約欄を見つけることができませんでした。なので、直接DMVの窓口に行き、新規で運転免許を申請したい旨を伝え、申請書を貰って記入しました。それから記入済みの申請書、パスポートとI-94(入国審査の時にパスポートにホッチキス留めされるカードのようなもの)を提出し、視力検査、申請料金31ドルの支払い、指紋の採取、写真撮影を済ませてから筆記試験を受けました。申請の際にソーシャルセキュリティ番号が必要だの不要だの情報が錯綜しています。私は以前ワシントンD.C.に住んでいた時にソーシャルセキュリティ番号を取得していたので特に問題ありませんでした。ソーシャルセキュリティを取得していない方が免許の申請をする場合は、ご自身で必要の有無を確認するようにして下さい。

筆記試験は前述した通り日本語でも受験可能です。オンライン上に掲載されていた過去問の日本語は若干不自然で、英語で受験した方が良いという声もありました。私は日本語で受験しましたが、その時の日本語はかなり改善されて、自然だったように記憶しています。試験は選択問題なので事前に勉強しておけば大丈夫です。交通規則について36問、標識について12問の計48問で、42問以上正解で合格です。試験の採点が終わると、窓口に呼ばれて合否が伝えられます。その際に日本や他州で運転免許を持っているか聞かれます。私は日本の運転免許を持っているのでその旨を伝えると、それを提示するように求められました。提示すると、日本の免許証の裏側に「not valid in California 」というようなステッカーを貼られました。それから仮免許証を受け取り、そのまま同じ窓口で実技試験の予約をしました。実技試験の予約は取りづらく、学校の授業時間を考慮したりすると、筆記試験から1ヶ月後くらいでした。

車を持っていない留学生にとって問題となるのが実技試験の車をどうするかです。こちらでは実技試験の車を自分で用意しなければなりません。最初、私はクラスメイトに車を貸してもらおうかと考えました。しかしながら、実技試験の車は万が一のために自分の名前で保険に加入しておく必要がある為、クラスメイトの車を借りると、かなり面倒なことになると分かりました。色々オンラインで情報収集した結果、私の仮免許証でレンタカーを借りることができると分かり、レンタカーを使うことにしました。どうやら、こちらの仮免許証には二種類あるようで、一つは全く運転経験のない人が路上練習するための仮免許証で、もう一つは仮免許証というよりも2ヶ月限定の運転免許証です。私は運転経験があったため、後者の仮免許証を貰っていました。レンタカーの費用は保険とあわせて$60〜70くらいだったと記憶しています。インターネットで最寄りのレンタカーショップを探して車を予約しました。来店した時に保険をフルカバーでかけたい旨を伝え、 vehicle registration(車両登録証) がきちんと車にあるか確認してからDMVに向かいました。

実技試験当日は、試験開始時間20分ほど前に予め教えてもらっていた番号の窓口に行き、車両登録証と保険証を提示しました。それから、駐車場から指定された実技試験受験者用の待機レーンに車を移動するように言われ、そこで試験官が来るのをしばらく待ちました。試験官が来ると試験についての説明を受け、最初に手信号や車の機能についての簡単なテストを受けてから、DMV外の住宅地を走りました。試験官の指示に従い右折、左折、レーン変更し、途中の路肩で車を停めるように言われ、バックで曲がらずに進めるかなどをテストされました。地域によっては縦列駐車の試験があるようですが、私の時は単にバックで縁石と車を平行に保ったまま運転出来るかを確認されました。試験時間は20分ほどで、標識に従い、きちんと安全確認すればそれほど難しい試験ではありません。ただし、日本で車線変更する際の目視はちらっと後方を確認する程度だと思います。しかし、こちらでは大げさに振り向いてしっかりと確認しないと、減点の対象となります。これが実技試験で気をつける点かと思います。

DMVに戻るとすぐに、車内で試験官から合否を教えてもらいます。合格した場合は試験結果の紙を持って窓口に行き、本免許証が届くまでの暫定免許証を発行してもらいます。私の場合は実技試験から免許証が自宅に届くまでに二週間ほどかかりました。発送時期はホリデーシーズンなどを挟んだりすると、かなり遅くなることもあるようです。

国際運転免許証でも運転できるようですが、「州内に住居を定めた日から10日以内に州政府の発給した運転免許証を取得しなければならない」と書いてあるホームページもあります。私自身、これについて詳細はわかりませんので、国際免許証で運転することを考えている方がいましたら、必ずご自身で確認してから運転するようお願いします。また、日本と違ってアメリカの場合は担当者、管轄DMVによって情報が違うということはよくあります。DMVに行く前に、DMVのホームページやオフィスに直接電話をして、必要書類等を確認することを強くお勧めします。

この情報がみなさんのモントレーでの生活に役立てば幸いです。



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