ICUからMIISへ

Filed under: Life in Monterey,MIISについて,Path to MIIS — Shinichiro Tanaka at 9:17 am on Monday, October 22, 2012

皆さんこんにちは、そして初めまして。会議通訳専攻1年の田中です。

幼い頃より海外で生まれ育ち、日本という国から少し距離をおいて物事を考えてきました。なので、日本で勉強や仕事をし、キャリアを積み上げていくという一般的な道筋よりも自分にとってより効果的な道程はないだろうかと考え、一年間のギャップイヤーを経て、モントレーで勉強するのが良いという考えにいたりました。理由を挙げると、アメリカで一番なら良いに違いない、院に行くなら二年間はやりたい、インターンもやってみたい、ということで決めました。

受かるも八卦、受からぬも八卦と思い、MIISに願書を送りました。受かったら行く。受からなかったら行かない(行けない)。という至ってシンプルな思考をしていました。受からなかった場合は、日英翻訳の先生に弟子入りしていたので、そのままフリーランスで翻訳を続けながら、ボランティアなどをしながら、チャンスを待つか掴みに行くか、したと思います。とはいえ、大学を卒業してからずっとフラフラしているのも良くないので、焦りはありました。

モントレーの良さは何といってもブランド力だと思っています。あと、ネットワーク。国際基督教大学(ICU)で通訳や翻訳の勉強をしていたので、何人かはその道の人とも知り合えたのですが、ICUで授業を受けている人の大半は他の道に進みます。ただ、いろんな道にみんなが進むので、将来のクライアントとしては有望な人はたくさんいると言えるでしょう。そのへんを今後活かせるかどうか…(笑)。ちなみに、通訳や翻訳の授業は良かったです。通訳サークルにも参加していたので、貴重な経験をたくさんさせていただきました。なので、MIISでこの経験を生かさねば、と思っています。

ICUの授業では、早い段階から同時通訳を習いました。これは、最終的に難しいのは逐次通訳、という考えからだと思います。おかげで僕は同時通訳に対して難しそう、とか大変だというイメージをあまり持っていません。逆に逐次通訳の方が苦手です。なので、逐次通訳をまず勉強するMIISのやり方はありがたいです。これで逐次の苦手意識を払拭できれば、と思っています。

ICUのサークルでは会議などの通訳や、大学の講義の通訳など実際の通訳と同じような環境で通訳をする機会がたくさんあったのが特に良かったです。日本の良いところは通訳や翻訳を始めるにあたってのハードルが低いところだと思います。学生の頃からバイトのような形で仕事が出来るのは、経験を積むのに便利です。まあ、あまり安く引き受けると市場にとって悪影響となりうるので、ボランティア以外は控えるようにしていましたが。また、大学自体がバイリンガルなので、寮に住んでいたのですが、月に一度の寮会の逐次通訳を2、3時間ぶっ続けでやるなど、練習の機会はそこら中に転がっていました。

モントレーへと飛び出した理由は、仕事を頼んでいただいた方にもっと自信を持って通翻訳サービスを提供したい、という思いからです。また、僕の翻訳の師匠はCATなどを使っていなかったこともあり、今の時代に合った通訳・翻訳のあり方を見極めるために、様々な通訳者や翻訳者の集まるMIISに行きたいと思うようになりました。

MIISの恵まれた環境を最大限活用し、精進し続けたいと思っております。ちなみに今年の日英通訳・翻訳一年生は僕も含め、全員10月24日から27日までのATA(American Translators Association)の会議に参加します。ATAでたくさんの翻訳者や通訳者の方々とお会いできることを楽しみにしております。今後とも、よろしくお願い申し上げます。


勉強とはあまり関係ないのですが、有名なモントレー・ジャズフェスティバルに三日連続で行ったり、ホエールウォッチングなどをしたりと、勉強以外でも素晴らしい経験をさせていただいております。観光地としてもモントレーは素晴らしい場所ですよ。



2 Comments »

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   Toshi

October 25, 2012 @ 5:25 pm   Reply

Dear Shin,
It appears that you are enjoying fully the study and the environment of MIIS. I am glad that you are able to explore what you are looking for in a very enabling and competitive setting. Keep it up! Ganbatte kudasai. TT from Manila, Philippines

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