学会発表 (TESOL & CATESOL)

今回は、最近参加した2つの学会について報告します。

3月17日〜19日、 TESOLのthe 45th Annual Conventionがルイジアナ州ニューオーリンズで開催されました。 TESOL (Teachers of English to Speakers of Other Languages )は全世界規模の教育者団体で、世界各国の教員、教育関係者、大学院生など約5000が参加する大規模な学会となりました。私はElectronic Villageというテクノロジーを使って言語学習を促進/サポートするプレゼンテーションをさせていただき、MIISで開講されているComputer-Assisted Language Learning (CALL)のクラスで制作したホームページ(Google site)を紹介しました。プロジェクトを簡単に説明すると、テクノロジーを使用してどのように先生と生徒がクラスで扱う教材を整理整頓し、また、先生はクラスの進行状況とクラスを管理するかというもので、膨大なプリントや提出物を管理するのが困難だと感じている教員・生徒を対象に発表しました。

また、4月7日〜10日までカリフォルニア州ロングビーチではCATESOL (California Teachers of English to Speakers of Other Languages)の the 42nd Annual Conferenceが開催されました。私は、先学期に履修したApplied Linguistics Researchで提出した小論文(“Students’ Motivation and L1 Use in an ESL classroom “)を発表しました。CATESOLの学会発表はTESOLと比べると、「理論」よりも「実践的」なアイデアを皆で共有し合う場所という雰囲気でした。

今回のCATESOLで私が一番「役に立つ」と思ったプレゼンテーションは「アメリカでの就職活動の仕方」についてのディスカッションでした。アメリカの大学で学ぶ留学生として、アルバイトや長期の仕事を得るのはとても難しく、また、日本とは願書の書類や提出方法などが異なるため、様々な学校からの教師を迎え、求職活動でやりがちな失敗や間違えなど、現場の生の声を聞けたのはとても貴重な体験となりました。

最後に、大学院生としてTESOLやCATESOLなどの教育社団体に加入したり、学会への参加、学会での発表はとても大切だという事をここで強調しておきたいと思います。上記の就職に関するプレゼンテーションでも何度も念を押して教師陣やリクルーターから説明されましたが、このような団体への関与は教師として(または教師になる為に)自分を磨いているというアピールになります。つまり、学会に参加するという事は他の現場で働いている教師がどのようなアイデアを利用しているかなどを知る情報収集の場になります。そして、学会発表をする場合、その準備の段階で専攻研究の中でその分野での最新の論文から情報収集をするので知識を深めたり、自分の発表に集まった聴衆からフィードバックを得る事ができます。

実際、学生の立場で学会への加入、カンファレンスへの参加(発表)にはお金がかかるので、やりくりは大変ですが、学生の場合TESOLもCATESOLも学割が適用されます(*以下参照)。また、学校としてもMIISは学会参加(発表)の際にはFinancialサポート(上限あり)があるので、社会人として加入/参加するよりも低額でまかなうことができます。また、学会が開催される際には大抵の場合ボランティアを募集し、一定時間任務に従事すると学会への参加費が免除されます。機会がある方は是非学会に参加してみてはいかがでしょうか?英語教師への夢へ一歩近づけるかもしれません。

*TESOL年会費($32/Full-time student), TESOL 2011 Convention Registration Fee ($140/ Early admission)

*CATESOL年会費($35/Full-time student), CATESOL Conference Admission ($120/ Early admission & Student status, $105/ Presenter)

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