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1月のモントレー国際大学

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。もう既に2月ですね。モントレーは早くも春の陽気で、暖かい日が続いています。向こう一週間は温かい日が続くみたいですが、そのおかげで朝晩の温度差が激しくなるので、体調管理には充分に気をつけていかなければなりません。

さて、筆者は冬休みはずっと日本に戻っていました。しかし1月もモントレー国際大学ではクラスが行われていました。昔のポストにも書きましたが、筆者は二年前の一月には「環境保全リーダーシップコース」(Conservation Leadership Practicum)というコースを取りました。CLPについての詳細はここから是非昔のポストを読んでみてください。

今回は他のプログラムにも注目してみたいと思います。

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1月のモントレー国際大学院

モントレー国際大学院ではセメスター制を導入しており、秋学期が9月から12月、冬休みを挟み2月から5月までが春学期となっています。

随分長い冬休みだな、と思われた方も多いと思いますが、1月はWinter TermもしくはJ-Termと呼ばれ、もちろんクラスもオファーされています。

一例を挙げると、
DPMI (Development Project Management Institute)
CLP (Conservation Leadership Practicum)
WILP (Winter Intensive Language Program)

上記のクラスはすでに学校がプランしてオファーしてるクラスですが、それ以上にJ-Termが素晴らしいのは、同じ興味を持った学生たちが集まりクラスをデザインできる点です。例えば、南米の環境保護に興味のある学生が集まり、じゃあエクアドルのアマゾン地域で2週間環境保護について学ぶ、というクラスをデザインできるわけです。今年実際にデザインされたクラスは、エルサルバドル、パレスチナ、ベトナム、チリ、カンボジア、ワシントンDCやベリーズ(カリブ海の国)などの行き、資源管理、環境教育、開発プロジェクトなどについて現場で学び、経験を積むといったものです。

これらのクラスはPracticumと呼ばれ、単なるClassやProgramよりも実践的な内容になります。

それらについては後日述べるとして、今回はCLPについて簡単な説明をしたいと思います。管理人はInternational Environmental Policy Studyというプログラムにいるため、今年はこのプログラムをとっております。

上にも書きましたが、Conservation Leadership Practicumということで、直訳すれば環境保全リーダーシップ実習科目とでもなりましょうか。簡単に言えば、環境保護プロジェクトのマネジメントスキルを学んでいます。25人ぐらいの学生がとってます。

これは2週間(実質10日)の集中講座なので、朝9時から夕方5時までクラスにいます。結構ハードです。
今2週目なのですが、先週何をしたかを要約すると、Miradiというソフトウェアを使い環境保護プロジェクトのデザインの仕方を学びました。まず保護すべき地域を選びます。皆それぞれ興味のある地域が違うので、大体同じ地域に興味がある人でグループになります。

その後、簡単にリサーチを行い、何が危険に晒されてるのか、を調べます。つまり何を保護すべきなのか、ということになります。これをターゲットと呼びます。英語でもTargetです。ターゲットは大体6~8個選びます。それはその地域全体の生態系(Ecosystem)であったり、絶滅の危機に晒されてる動植物、昆虫、などだったりします。これらのターゲットがこの地域の生物多様性(Biodiversity)をしっかりカバーできなければなりません。

次に何がこれらのターゲットを危険に晒してるのかを調べます。これを脅威と呼ぶことにしましょう。英語ではThreatです。脅威の例は、森林伐採がジャガーの生息地を減らしていっている、工場からの汚水が川の生態系を壊している、など。次に何がこれらの脅威の原因となっているか、をリサーチします。Contributing Factorsです。
工場ができたのがこの地域での人口が急激に増えたせいだ、森林伐採は地域の人が日常的なエネルギーとして使っているから+伐採した木を売ることで生計を立てているから、などになります。

こうして逆算していった上で、何をすればいいのか、ストラテジー(Strategies)を考えます。

そして2週目となった今週は、月曜と火曜はNGOやNPOでの会計や財政についてのレクチャーでした。どこからお金を得るのか、ドナーを開拓するにはどうすればいいか、など。世界銀行で働いている人や、パッカード財団からJulie Packard氏が来てレクチャーしてくれたりと、様々な分野のリーダーがレクチャーをしてくれます。また実習科目ということなので、実際に地域の自然保護公園などにいって管理されてる人の話を聞いたりもします。今日も大学の近くにある保護地域に行ってきました。

上記のようにかなり盛りだくさんの内容なのですが、2週間で1400ドルとかなり高いプログラムです。実際現在博士課程にいる方や、地元モントレーの水族館で働いてる人がこのプログラムに参加しています。

ただ、モントレー国際大学院の学生は無料でこのコースがとれるようになってます。