Monthly Archives: August 2010

教育実習(TESOL インターンシップ#3)

8月2日から4週間、日本からモントレー国際大学の夏期短期語学(英語)プログラムに来ていた大学生に英語を教えました。

TESOLプログラムでは教育実習が卒業の為の必修単位となっており、学習した理論を実践できるとてもいいチャンスです。

私の場合は、Introduction to U.S. Culture(週3回、1日2時間)とCommunity Exploration(週2回、1日2時間)という2つのクラスを担当させていただきました(計 週5回、週合計10時間)。

Intro to U.S. Culture

このクラスはアメリカ文化を勉強するクラスで、食文化、アメリカの祭日、趣味・休日の過ごし方、ポップカルチャーについて幅広く生徒が学習出来るようにレッスンが組まれています。生徒はホストファミリーと生活しているので、彼らを主な情報源としてインタビューをするなど、クラスで英語を学び、放課後に学習内容を日常生活で使えるように工夫しました。また、このプログラムでは教科書を使用しないため、実際のアメリカ生活で使われている物(新聞記事、広告チラシ、最新のインターネット情報)を準備し、オンラインで入手出来るビデオなども利用し、限りなく現場で使われている英語に近い物を生徒に提供する工夫もしました。

Community Exploration

この授業ではモントレー近郊にある歴史的建造物、美術館、博物館、観光名所について学習し、実際現地を見学する授業です。生徒にとってはクラスの外で使われている英語を肌で感じる良い機会であり、教師にとっては言語の4スキル(reading, listening, speaking, writing)を効果的に取り入れられるいい機会となります。

教育実習までに履修したCurriculum Designで得た知識を使ってのシラバスとレッスンプランの作成から始まり、生徒の反応を見ながらCALL (Computer-Assisted Language Learning)で学習したテクノロジーの活用など、日本の大学で勉強した「教師になる為の勉強」の一歩先を行く貴重な経験となりました。

実際の教育実習のクラスは秋学期に履修しますが、この教授経験は卒業制作(Portfolio)に向けての第一歩となりました。私のように、大学を卒業してすぐに大学院に進学する生徒にとってモントレー国際大学は教授経験を積む為のチャンスがあらゆる所で提供されているので、将来に向けての準備期間としては最高の環境だと思います。

アメリカ車事情 (3)

前回のポストでは、車をどこで探せばいいのかについて述べました。引き続き、これがいい!と思える車を発見してからどうするかについて書いていきたいと思います。

車を購入するというのは大きな買い物ですので、これがいい!と思える車が見つかっても慎重になりましょう。まずはその車についてもっと情報を集めることが必要です。

一番簡単にできることは、Autocheck Vehicle ReportCarfaxなどのサービスを利用して、車のヒストリーをチェックすることです。これらのサイトは、車のIDナンバー(VIN=Vehicle Identification Number)を通じて、その車がどこで組み立てられたか、今まで何人のオーナーがいるか、走行距離は正しいか(走行距離計が巻き戻されてないか)、事故を起こしたことがないか、レンタカーとして使われたことがないか、などの情報を知ることができます。こういった情報は車の正しい価値を判断する上で非常に大事な要素になってきます。なぜなら、オーナーが多いほど車が使い込まれているし、走行距離が多いほど車が酷使されてるわけだし、事故を起こしたことがあれば、修理されたとしても多少の損傷が残ってるかもしれないし、レンタカーとして使われたことがあるなら、これも車が酷使されたことがある、ということになるからです。なので、オーナーは当然少ない方がいいです。走行距離も同様。走行距離に関して言えば、アメリカ(特にカリフォルニア)では、通勤・通学などに車が使われていれば、1年間で大体10,000マイルから15,000マイル走るのが普通と言われています。つまり、例えば年式が2005年の車なのに、走行距離が100,000マイルもあったら、それは車が酷使されてきた証拠です。レンタカーだったかもしれません。なぜレンタカーが良くないかというと、通常レンタカーを運転するときは、自分の車ではないので乱暴で無茶な運転する人が多いからです。またレンタカーは長距離の運転をこなしてる可能性がたかいので、買った後にいろいろと問題が起こってくる可能性があるからです。

こういったことを念頭に置くと、この車のヒストリーチェックというのは中古車を購入する場合はかならずやっておいたほうがいいです。でないと、必ず後悔することになります。Auto Checkだと30日間無制限(現在このサイトを通じてAuto Checkのライセンスを購入すると、60日間無制限みたいです)に車のヒストリーレポートを見ることができるようです。CarFaxだと無制限というオプションはなく、1台か5台となっているみたいです。車の現在のオーナーからVINを教えてもらい、チェックをしましょう。オーナーがVINを教えるのを躊躇しているようならその時点でその車は怪しいと思った方がいいです。

また予め、目星のつけた車の中古車市場での値段をしらべておきましょう。これは、KBB(Kelly’s Blue Book)または、Edmunds.comなどで調べることができます。こちらが車の大体の値段を知っておかないと、言い値でかわされる可能性もあるので要注意です。

次にオーナーに電話して、自ら車を見に行きましょう。その際に以下のこともオーナーに質問しましょう。

  • 年式、メーカー、車種、車の色などを再度確認します。
  • トランスミッションについてもオートマなのかマニュアルなのかを確認します。
  • その他のオプションについても質問しましょう。
  • なぜ車を売るのか?(答えがあやふやなら怪しいと見た方が良いです。言えない事情があって売ろうとしてる可能性があります)
  • 過去にオーナーは何人いたか?
  • 事故の記録はあるか?
  • 禁煙車か?
  • マイルはどれくらいか?
  • オイルチェンジを定期的にやってきたか?
  • その他のメンテナンスのレコードは持っているか?

この他にも質問はできますが、電話よりも実際に車を見に行ってその場でオーナーに聞く方がいいと思います。なので、日時を決めて車を見に行きます。可能であればメカニックか、車に詳しい友人と一緒に行ってその場でチェックをしてもらえるとベターです。試乗もしてみて、エンジンのかかり、アクセル、ブレーキ、マニュアルであればクラッッチ、車の発進・停止、ブレーキランプ、ウインカー、サイドブレーキなどすべて使ってみて故障がないかチェックします。オプション等も電話やオンラインで宣伝されていたものと同じかチェックします。オーナーが過去のメンテナンスの履歴を持っていれば見せてもらいましょう。

購入を決めたら、現金か小切手で支払います。個人売買の場合、オーナーは小切手より現金を好みます。というのも、もらった小切手を不渡りにされてしまったら車もお金もなくなってしまうからです。筆者は先日中古車を購入したのですが、前のオーナーにはやはり、現金で支払ってくれ、と言われました。ただ、車の引き渡しの際に一緒に銀行に行ってその場で小切手を現金にできるならば、小切手でも大丈夫、ということになったので、小切手で支払いました。またこれは売り主が大抵要しますすが、簡単な契約書なようなものを作ります。これは、「この車は保証は一切つかない」といった内容のもので、後で買った人に「ここが壊れてたから直せ」というようなことを言われないように、売り主が用意する物です。ですので、買う側としては、最初から修理が必要な箇所を理解しておかないと後で修理に高いお金を払うことになります。というか、最初から修理がたくさん必要な車は買わないのが得策です。

次回は購入後のDMVでの手続きについて。

新入生オリエンテーション

先週末からモントレーでは午前中から晴天に恵まれ、素晴らしい天気が続いています。新入生オリエンテーションが始まった今日も、朝から広がった青空が新入生をモントレー国際大学に迎えました。ダウンタウンモントレーにあるGolden State Theaterでの歓迎レセプションに始まり、その後も様々なオリエンテーションがキャンパスで行われました。

今年は、36ヶ国から25言語を話す386人の新入生を迎えました。9人のフルブライトプログラムの学生や、イラク戦争に参加した退役軍人もおり、本当に様々なバックグラウンドを持った学生が集まりました。

オリエンテーションは今週いっぱい続き、来週の月曜日から授業がはじまります。

インターンシップ (TESOL #2)

先日、インターンシップの2つ目が終了したので報告させていただきます。

今回の仕事はモントレー国際大学にあるCustom Language Serviceによって運営された、アメリカ空軍の為の4週間集中言語プログラム (LEAP: Language Enabled Airman Program)のTAをするというものでした。

空軍から派遣された9人の生徒は1日4時間の授業と1日20分の1対1の個人指導をTAとします。生徒の日本語習熟度には大きな差があるため、個人指導では生徒に見合った学習援助をするのが主な目的でした。

仕事内容の例としては、生徒が宿題で書いてきたジャーナルの文法チェック、会話練習、NHKラジオの聞き取り練習、新聞記事の内容理解、プレゼンテーション準備などです。

現在、モントレー国際大学の夏期語学研修に来ている日本人大学生と課外活動を通して会話をしたり、会話の場を設けたりするなどで、4週間後の彼らは驚く程日本語が上達していました。

モントレー国際大学ではTESOL(英語科教授法)の修士号を取得しながら、外国語教授法のコースも受講する事も可能です。詳しくはこちらを参照してください。

アメリカで新生活を始めるにあたって -大学院生編- (2)

前回は空港からモントレーまでの移動について書きました。今回はモントレーに着いてから何をしたらいいのかについて。

まず最初に一時的に滞在できる場所を探しましょう。
大学の公式ページに近くのホテル・ホステルのリストがあります。もしモントレー到着時にまだ住む場所を決めてない場合はこれらのホテルにしばらく滞在しながら家・アパートを探すことになります。

さて肝心の家探しですが、まずはこの地図を見ながら、どの辺に住みたいか考えましょう。地図にも書いてありますが、人気があるのはキャンパスから近いMonterey Downtown、Monterey “Bay the Lake”辺りです。New Montereyに住んでる人も結構多いようです。基本的にDowntownに近いほど家賃は高くなります。大抵1ベッドルームもしくはスタジオは家賃が月1000ドル以上することが多いです。2ベッドルームだと1300−1400ドル。3ベッドルームで2000ドル前後です。2ベッドルームに3人で住んで家賃を安く押さえるという強者もいます(筆者は一年目そうでした)。リビングルームをカーテンで仕切っていたので、多少のプライバシーはあったと思います。と言っても自分はちゃんとした部屋に住んでましたが。それでも月500ドルとかだったので、かなり安かったです。Pacific Grove, Marina, Seaside, Carmel by the Seaなどのエリアだと、車がないと若干通学が厳しくなります。逆に車があるなら、妥当なオプションだと思います。キャンパスから半径1マイルより外に住んでる人はキャンパスでの駐車許可証がもらえます。

住む場所の目星がついたら、以下のツールを使って具体的に空いてる物件を探します。

気に入った物件が見つかったら、不動産屋か管理人に電話をしましょう。家賃・敷金はいくらか、部屋はいくつあるのか、シャワー・トイレはいくつあるか、駐車スペースはあるか、アパートなら敷地内に洗濯機・乾燥機があるか、などを確認しましょう。そしてアポとって実際に物件の見学に行きます。見学に訪れた際は、電話で確認したポイントを実際にチェックしましょう。それから契約は一年契約なのか、半年なのか、月極めなのかもしっかり確認しましょう。あとあと引っ越したくなったときに、一年契約を途中で解約すると敷金が返ってこなくなります。

実際に住む物件を決めたら、住み始める前に、このチェックリストを使って部屋やトイレの状況をチェックしておきましょう。この作業は管理人と一緒にやることをお勧めします。公式ウェブサイトにもたくさん情報が載ってますので、そちらも参考に。

次回はアメリカでの携帯電話について。

アメリカで新生活を始めるにあたって -大学院生編- (1)

今回からは、アメリカで新しい生活を始めるにあたって必要になってくるものを書いていきたいと思います。
この記事はモントレーでの新生活を想定して書いていきますので、その点ご了承を。

日本からアメリカに行く際に一番始めに必要となってくるのは、空港からどうやって移動するです。
ので、第一弾は空港からの移動について書きたいと思います。

多くの人はサンフランシスコ国際空港かサンノゼ国際空港に到着すると思います。
既にモントレーや周辺に知り合いがいれば、その人に迎えを頼むことができます。
その場合、ガス代を運転してくれた人に払うようにしましょう。
もしモントレーからだとサンフランシスコまでは2時間の運転になりますので、結構ガス使います。

迎えを頼めそうなあてがない場合は、自力でモントレーまで行くしかないのですが、一番のおすすめは、MontereyAirbusというサービスです。シャトルバスで、他の人と乗り合わせでモントレーまで行きます。サンフランシスコからの場合片道45ドル、サンノゼからだと35ドルかかります。スケジュールはこちらから、どこから乗るかについてはこちらから見ることができます。予約をしていないと、シャトルバスを待っている人を無視してシャトルが素通りしてしまうことがありますので、必ず予約をするようにしましょう。自分は一回予約していなかったせいで、待ってた便が素通りしていき、1時間半ほど余計に待たされたことがあります。それから、このサービスはかなり時間にきっちりしていて、本当に定刻に発車してしまいます。一回2分遅れたせいで自分が予約していた便に乗れず、タクシーを使って途中で追いつくということをしたこともあります。タクシー代で80ドル近くかかりました。本当にお金の無駄です。MontereyAirbusを利用する際は時間に充分注意してください。

他にも、公共の交通機関、他のシャトルバスサービス、タクシーなどを利用するという手もありますが、公共の交通機関は安いですが、大きなスーツケースを持ち運ぶのに不便、シャトルバスやタクシーは値段がかなり高くつくなどのデメリットがあります。他のシャトルバスサービスは、Super Shuttleなどがありますが、片道で265ドルかかります。もし他にも大勢モントレーに行く人がいて、みんなで割り勘すれば一人30ドルぐらいとなり、MontereyAirbusより安くなります。タクシーを使ったら驚くべき額を請求されると思いますので、使わないことをお勧めします。

次回はモントレーについてから自分の家を見つけるまでについて。

日本からアメリカへ持ってくるべき物TOP10

今年の9月からモントレーでの生活を始める方々はそろそろ荷造りを始め、一体何を持っていけばいいのか、何がこちらでも手に入り、何が手に入りにくいのか、を疑問に思ってると思います。

そこで今回は、アメリカでの新しい生活を始めるにあたり、日本から持ってくるべき物TOP10をリストにしてみました。現金、パスポート、クレジットカードなど明らかに必要なものの他に、あると便利だけど、アメリカでは手に入りにくいものなどをリストしてみました。尚、このリストは男性視点ですので、女性は他にもリストに挙げるべきものがあるかもしれません。かつ、このリストには個人の意見が深く関わっていますので、その点ご了承ください。

  1. ラップトップ(使い慣れた日本語キーボードのパソコンはアメリカではレアです)
  2. 電子辞書(留学生の必需品といっても過言ではない)
  3. デジカメ(モントレーは海沿いの美しい観光都市であることをお忘れなく)
  4. ボールペン(これは断然日本製に限る。一時帰国する友人に頼んで買ってきてもらうことも)
  5. 目薬(日本で愛用しているものがあれば、多く買ってくることをお勧めします)
  6. 歯ブラシ(アメリカのはサイズが大きすぎて奥まで磨いた気になりません)
  7. 摂氏表示の体温計(未だに華氏表示には慣れません)
  8. 体洗う用のタオル(アメリカでも売ってますが、タオルタイプのはあまりみません)
  9. 常備薬(アメリカの薬は作用が強いものが多いようです)
  10. 化粧品など(女性はよくわかりませんが、男性でもヘアワックスなど)

補足:ちなみに、上に挙げたもののほとんどはアメリカでも手に入ります。ただ、モントレーでは恐らく手に入りません。車で1時間半のところにあるサンノゼという街までいけば買うことは可能です。ただ、車が必要なので、

ラップトップはキーボードさえ気にならなければ、アメリカで買った方が安くつくかもしれません。どうせ図書館のパソコンなどはアメリカ使用のキーボードなので、速く慣れるためにもこちらで買うのも一つの手です。しかし、モントレーに到着直後は、家探しなどのためにパソコンを使う機会が多いと思いますので、やはりあらかじめ買って持ってくると便利でしょう。

電子辞書も、サンノゼにある紀伊国屋などで買うことが可能です。オンラインでも日本の電子辞書を買うことが可能です。が、値段は日本で買った方がが断然安いと思います。なお、昔のポストで、留学生にお勧めの電子辞書について書いたので、そちらも参照にどうぞ。

デジカメもこちらの家電量販店で買えますが、日本の方が最新モデルを安く買えると思います。

ボールペンも前述の紀伊国屋で買えますが、高いです。

目薬、常備薬だけはおそらく日本と全く同じものはアメリカでは買えないと思います。

歯ブラシ、摂氏表示の体温計、体洗う用のタオル、化粧品もだいたいの物はサンノゼにあるミツワという日本人向けのスーパーマーケットで買えます。高いですが。

次回からアメリカで新生活を始めるにあたって -大学院生編- を始めたいと思います。